本屋は燃えているか

ブックストアの定点観測

週間ベスト10 2017.09.19

ランキングです。

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東京堂書店神田神保町店2017/9/19調べの週間ベストセラーです。

 

 

 

1「私たちの星で」梨木香歩師岡カリーマ・エルサムニー 著(岩波書店

ロンドンで働くムスリムのタクシー運転手やニューヨークで暮らす厳格な父を持つユダヤ人作家との出会い、カンボジアの遺跡を「守る」異形の樹々、かつて正教会の建物だったトルコのモスク、アラビア語で語りかける富士山、南九州に息づく古語や大陸との交流の名残…。端正な作品で知られる作家と多文化を生きる類稀なる文筆家との邂逅から生まれた、人間の原点に迫る対話。世界への絶えざる関心をペンにして、綴られ、交わされた20通の書簡。

2「R帝国」中村文則 著(中央公論新社

舞台は、近未来の架空の島国・R帝国。ある日、矢崎はR帝国が隣国と戦争を始めた ことを知る。だが、何かがおかしい。 国家を支配する絶対的な存在”党”と、謎の組織「L」。やがて世界は、思わぬ方向 へと暴走していく――。 世界の真実を炙り出す驚愕の物語。

3「マスカレード・ナイト マスカレード」東野圭吾 著(集英社

若い女性が殺害された不可解な事件。警視庁に届いた一通の密告状。犯人は、コルテシア東京のカウントダウンパーティに姿を現す!? あのホテルウーマンと刑事のコンビ、再び――。

4「すごいトシヨリBOOK : トシをとると楽しみがふえる」池内紀*1 著(毎日新聞出版

2人生の楽しみは70歳からの「下り坂」にあり。ドイツ文学者の楽しく老いる極意。リタイア後を豊かに生きるヒント。

 

5「今のアメリカがわかる映画100本」町山智浩 著(サイゾー

トランプ現象」はなぜ起こったのか?アメリカ激動の10年が、映画でわかる!

6「ゼロからわかる「世界の読み方」」佐藤優 著(新潮社)

北方領土問題は2018年、プーチン大統領が大きく動かす。トランプ大統領の根底にあるのはクリスチャン・シオニズムと黄禍論だ。金正男殺害事件の引き金はアメリカ大統領のツイートに怯えた金正恩。たった250ページで、あなたは国際社会を生き抜ける!

7「さあ、文学で戦争を止めよう 猫キッチン荒神笙野頼子 著(講談社

最近の日本は危険な戦前、怖い怖い悪魔の「人喰い」契約が目の前に――。S倉市の高台にある作者のおうちの台所で猫神様が語り出す。

8「埴原一亟古本小説集」埴原一亟 著(夏葉社)

9「日航123便墜落の新事実 : 目撃証言から真相に迫る」 著(河出書房新社

事故ではなく事件か!?墜落現場特定と救助はなぜ遅れたのか。目撃された戦闘機の追尾―あの事故で仲間を失った元客室乗務員が解き明かす!鎮魂のノンフィクション。

10「売春島 「最後の桃源郷渡鹿野島ルポ」高木瑞穂*2 著(彩図社

“売春島"。
三重県志摩市東部の入り組んだ的矢湾に浮かぶ、人口わずか200人ほどの離島、周囲約7キロの小さな渡鹿野島を、人はそう呼ぶ。

4travel.jp


島内のあちこちに置屋が立ち並び、島民全ての生活が売春で成り立っているとされる、現代ニッポンの桃源郷だ。
この島にはまことしやかに囁かれるさまざまな噂がある。
「警察や取材者を遠ざけるため客は、みな監視されている」
「写真を取ることも許されない」
「島から泳いで逃げようとした売春婦がいる」
「内偵調査に訪れた警察官が、懐柔されて置屋のマスターになった」
「売春の実態を調べていた女性ライターが失踪した」
しかし、時代の流れに取り残されたこの島は現在疲弊し、凋落の一途を辿っている。
本書ではルポライターの著者が、島の歴史から売春産業の成り立ち、隆盛、そして衰退までを執念の取材によって解き明かしていく。
伝説の売春島はどのようにして生まれ、どのような歴史を歩んできたのか?
人身売買ブローカー、置屋経営者、売春婦、行政関係者などの当事者から伝説の真実が明かされる!

gendai.ismedia.jp

*1:1940年兵庫県姫路市生まれ。ドイツ文学者・エッセイスト。主な著書に『ゲーテさんこんばんは』(桑原武夫学芸賞)、『海山のあいだ』(講談社エッセイ賞)、『二列目の人生』、『恩地孝四郎』(読売文学賞)、『亡き人へのレクイエム』など

*2:ルポライター。風俗専門誌編集長、週刊誌記者などを経てフリーに。主に社会・風俗の犯罪事件を取材・執筆。著書に「サラリーマンより稼ぐ女子高生たち〜JKビジネスのすべて」(コアマガジン)、「風俗開業経営マニュアル〜極秘公開」