宝島社「このマンガがすごい!」編集部が運営するマンガ情報サイト『このマンガがすごい!WEB』。選者が選んだ10月のランキングが発表されました。
1「月曜日の友達」阿部共実 著(小学館)
まばゆい中学生ガールミーツボーイ物語!
みんなが少しずつ大人びてくる中学1年生。そんな中であどけなさが抜けない女子・水谷茜。水谷はひょんなことから「俺は超能力が使える!」と突拍子もないことを言う同級生の男子・月野透と校庭で会う約束をする。決まって月曜日の夜に。
大人と子供のはざまのひとときの輝きを描く、まばゆく、胸がしめつけられるガールミーツボーイ物語。
2「そしてボクは外道マンになる」平松伸二 著(集英社)
『ドーベルマン刑事』『ブラック・エンジェルズ』『マーダーライセンス牙』といった具合に、悪党どもを容赦なくぶち殺していくバイオレンスな作風で知られるベテラン漫画。漫画家の自伝的作品なのに、やたらと暴力描写が目立つ、フィクションと現実の狭間を漂う強烈な自伝マンガ。
3「映画大好きポンポさん」杉谷庄吾【人間プラモ】著(KADOKAWA)
ポンポさんは敏腕映画プロデューサー。
映画の都ニャリウッドで日夜映画製作に明け暮れていた。ある日アシスタントの“映画の虫”ジーンはポンポさんから突然、 「この脚本は君に撮ってもらうから」と監督に指名され!?pixiv上で瞬く間に50万ビューを突破した話題の作品。
4「ダンジョン飯」九井諒子 著(KADOKAWA)
ドラゴンに食われた妹を助けるために、迷宮に潜りモンスターを料理して喰う! そんなインパクトのある設定で注目を浴びたダンジョン飯だが、前作第4巻ではついにドラゴンを倒し、ファリンの救出に成功。しかし、物語はまだまだ終わらない。
最新第5巻では、迷宮を支配する狂乱の魔術師によって、助けたばかりのファリンが連れ去られてしまう。満身創痍で充分な物資もないライオスたちは一度地上に戻る方針を固めるが、潜るのがたいへんだったダンジョンからそう簡単に抜け出せるはずもなく……。
5「プレイボール2」コージィ城倉 著/ちばあきお(案)(集英社)
作者のちばあきお氏の死去で連載は休止となった高校野球漫画『プレイボール』。
そんな未完の傑作である『プレイボール』の続編が38年振りに登場!
6「五佰年BOX」宮尾行巳 著(講談社)
遠野叶多(かなた)は、幼なじみの真奈の家から奇妙な箱を見つける。箱の中には実際の人間が生活し、よく見るとそこは中世の日本らしき世界だった。好奇心で観察を続けるが、ある時、箱の中で少女が野盗に襲われているのを見てしまい、思わずその野盗を殺してしまう。動揺した叶多は真奈に相談するため彼女の家に向かう。だがそこで真奈の父親から思いもよらぬ事実を告げられる。「うちには真奈なんて娘はいないよ」と。
7「衛府の七忍」山口貴由 著(秋田書店)
覇府の威によって戦国乱世を支配した治国平天下大君・家康。その意に従わぬ民は軍神・吉備津彦命に誅戮される運命だ。だが見よ! 惨酷なる人界を跋扈する七つの影。人か獣か風か花片か、いや、衛府の刃・怨身忍者だ!
7「とんがり帽子のアトリエ」白浜鴎 著(講談社)
小さな村の少女・ココは、昔から魔法使いにあこがれを抱いていた。だが、生まれた時から魔法を使えない人は魔法使いになれないし、魔法をかける瞬間を見てはならない……。そのため、魔法使いになる夢は諦めていた。だが、ある日、村を訪れた魔法使い・キーフリーが魔法を使うところを見てしまい……。これは少女に訪れた、絶望と希望の物語。
9「寿司 虚空編」小林銅蟲 著(三才ブックス)
日常では縁がないような巨大な数字をひたすら扱っていく、異色の数学マンガ。我々が普通に生きていてはお目にかかれないだろう、「グラハム数」や「ふぃっしゅ数」などの巨大な数字の概念を、10ページぶっ続けで数列を描いて説明するという、これまた普通に生きていてはお目にかかれない手法で描いていく。
そのあまりの力技のせいで、「なぜ寿司屋の親方の娘は幽霊なのか」「なぜ突然プロレスが始まるのか」といったかなりシュールな部分ですら些細なことに思えてしまう、とんでもない異色作だ。
9「僕はまだ野球を知らない」西餅 著(講談社)
今までにない野球マンガの登場です。野球の統計学(セイバーメトリクス)を持ち込んで高校野球に革命を起こす男は、なんとド素人!
弱小高校を舞台にした、無謀な挑戦がここに開幕する!