「京都の凸凹を歩く -高低差に隠された古都の秘密」梅林秀行 著(青幻舎)
京都を「高低差」で読み解く、まったく新しい京都本として、大反響を呼んだ『京都の凸凹を歩く』。続編では、金閣寺、嵐山というおなじみの観光地から、吉田山といった凸凹の聖地まで、さらにディープな魅力を発信!
秋は散歩のシーズン。この時期、大規模書店の店頭を飾るのは必ずと言っていいほど「京都関係」の観光ガイドと散歩本です。その火付け役となったのがテレビ番組ブラタモリ。名所旧跡やグルメガイドと一線を画した切り口が斬新で、いつの間にか長寿番組の様相を呈してきました。
番組でよく使われるのが、今あるこの場所はかくなる理由で成り立ったのだろうかという、地政学的な味付けです。「河岸段丘」とか「埋め立て、切り崩し」など、地形を変えてしまう要素が今の暮らしを形作っていると説明されるたびに、目から鱗。好奇心がかき立てられます。
京都編、奈良編に都合4回登場したのがこの本の著者、梅林秀行さん。
梅林さんは*1京都高低差崖会崖長。京都を中心にツアーガイドを行なう京都の達人が高低差という切り口で見た本です。