本屋は燃えているか

ブックストアの定点観測

怖い絵

f:id:tanazashi:20171110153500p:plain

 

ドイツ文学者・中野京子氏が2007年に上梓した『怖い絵』は、「恐怖」をキーワードに西洋美術史に登場する様々な名画の場面を読み解き、隠されたストーリーを魅力的に伝える本としてベストセラーとなりました。

その文庫本が、東京・上野で開催される「怖い絵展」に合わせる形で出版されました。
視覚的に直接「怖さ」が伝わるものから、歴史的背景やシチュエーションを知ることによってはじめて「怖さ」を感じるものまで、名画が展示されます。

 

怖い絵 泣く女篇 (角川文庫)

怖い絵 泣く女篇 (角川文庫)

  • 作者: 中野 京子
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2011/07/23
  • メディア: 文庫
  • 購入: 1人 クリック: 31回
  • この商品を含むブログ (12件) を見る
  • 散る直前の匂いたつ美しさ、「レディ・ジェーン・グレイの処刑」―彼女を死に追いやった陰謀とは?フェルメールの知られざる宗教作品、「エマオの晩餐」―世界の美術市場を震撼させた事件とは?近親結婚くり返しの果て、「カルロス二世」―スペイン・ハプスブルク家断絶の過程は?憎悪、残酷、嫉妬、絶望、狂気、妄想…。名画に秘められた人間心理の深淵を鋭く読み解く22の物語。書き下ろしを加えてついに文庫化。
 
怖い絵 (角川文庫)

怖い絵 (角川文庫)

  • 作者: 中野京子
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
  • 発売日: 2016/03/25
  • メディア: Kindle
  • この商品を含むブログを見る
  • 残酷、非情で甘美……名画の“怖さ”をいかに味わうか。「特に伝えたかったのは、これまで恐怖と全く無縁と思われていた作品が、思いもよらない怖さを忍ばせているという驚きと知的興奮である」。絵の背景にある歴史を理解してこそ浮き彫りになる暗部。絵画の新しい楽しみ方を提案して大ヒットした「怖い絵」シリーズの原点が、満を持しての電子書籍化。ドガの『エトワール』、ラ・トゥールの『いかさま師』など全22作の隠れた魅力を堪能!
 
怖い絵 死と乙女篇 (角川文庫)

怖い絵 死と乙女篇 (角川文庫)

 

 

上野の森美術館 - 展示のご案内 - 「怖い絵」展