本屋は燃えているか

ブックストアの定点観測

じけんじゃけん!

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「じけんじゃけん!」安田剛助 著(白泉社

広島カープお疲れ様でした。

ゲーム差が離れていても勝負は時の運。なにがおこるかわかりません。

書店でいうと「何が起こるかわからない魅力」のがミステリーです。

欲求不満のカープファンの皆さんにお奨めしたいのがこのコミックです。

広島とミステリーの味わいが凝縮された強烈な一冊。 

なにせ、登場する女の子がみんな広島弁を話しているのにはインパクトがあります。

中国地方以外に住む人にとって、ヤクザ映画くらいでしか接したことのない広島弁です。

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可愛い女の子が「~じゃけん」 とか「ぶち殺す」なんて会話するのですから、はじめての人にはギャップや刺激が強すぎます。

広島出身の知人に聞くと、広島ではベストセラーを争う本で、東京土産に買っていく人もいるという話もあるくらいの人気なのだそうです。

クセのあることばを聞きながらを味わいながら密室トリックを解くという本は他に類を見ません。 

自虐コミックとは呼べない新しい世界をこの本は切り開いて行くのかも知れません。

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