「超訳 戦国武将図鑑」富増章成 著(かんき出版)
本書は、戦国武将60人の生き方を、わかりやすい解説とイラストでざっくり知ることができます。
また、戦国武将の「生き様」を、私たちが生活する現代社会に活かすことができるよう、戦国武将からのアドバイスも収録しました。
戦国時代と現代社会の生き方アナロジーという形式の本です。
あまり歴史には興味なくここまで生きてきました。
明治以前の日本語はもはや外国語としか思えないところに拒否感を感じたからかも知れません。
キャラが立つ。いわゆる人物が見えてくると歴史ががぜん面白くなることがあります。
例えば江戸時代末期に撮影された侍の写真などがそれです。
今、そのへんを歩いているようなイケメンの兄ちゃんが、その時代にもいたということが
分かった瞬間から、彼らは何を食べ、どんな暮らしをしていたのか。
腰からぶら下げた日本刀で本当に人を切り捨てたのか・・・と妄想や疑問が湧いてくるからです。
その辺を上手に掘り当てたのがこの本。
戦国武将の本を書きました。
受験に役立つということではないのですが、
戦国時代に興味を持ってもらえると思います。
著者は「受験の日本史」をブログに上げていることから、教育関係者ではないかと推察されます。
こうした本に注目が集まり始めたのは最近の「刀剣ブーム」の影響からかも知れません。
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刀剣を題材にしたゲームに登場するイケメンキャラクターが、女子の関心を集めています。
展覧会には人気キャラクターの刀剣をひと目見ようと、泊まりがけでやってくる若い女性も現れ、
年寄の道楽として見られていた日本史の世界は様変わりしてしまいました。
刀剣を擬人化して楽しむ人たちが増えていった結果、
刀剣の持ち主である武将が再評価されるのも時間の問題だったのです。