2017-12-24 保阪正康が選ぶ2017今年の三冊 選書 昭和解体 国鉄分割・民営化30年目の真実 本書は国鉄が崩壊、消滅に向けて突き進んだ二十年余の歴史に再検証を試みたものである。昭和が平成に変わる直前の二十年余という歳月は、薩長の下級武士たちが決起、さまざまな歴史上の人物を巻き込んで徳川幕藩体制を崩壊に追い込んだあの「明治維新」にも似た昭和の時代の「国鉄維新」であったのかもしれない。少なくとも「分割・民営化」は、百年以上も続いた日本国有鉄道の「解体」であり、それはまた、敗戦そして占領から始まった「戦後」という時間と空間である「昭和」の解体をも意味していた。 posted with ヨメレバ 牧 久 講談社 2017-03-16 Amazonで購入 Kindleで購入 楽天ブックスで購入 楽天koboで購入 7netで購入 図書館で探す ヒトラーの裁判官フライスラー 《悪名高き人民法廷長官の生涯と司法界の闇総統に仕えた「血の裁判官」の実相に迫る》 白バラ抵抗運動やヒトラー暗殺未遂事件の被告人ほか、死刑判決を多数下した人民法廷長官の生涯と、司法界の闇を暴く戦慄の書。ナチスドイツにおいて司法が独立性を奪われ政治の道具となってゆく経緯とその恐るべき帰結をつぶさに描き出す。死刑判決文・図版多数収録。 posted with ヨメレバ ヘルムート・オルトナー 白水社 2017-03-24 Amazonで購入 Kindleで購入 楽天ブックスで購入 7netで購入 図書館で探す 軍法会議のない「軍隊」:自衛隊に軍法会議は不要か 常に負のイメージで語られる軍法会議。またこれをもたない「軍隊」自衛隊。当然のごとく認識されている状況は果たして正しいのか?そもそも「軍法会議」とはどのような制度なのか?われわれは軍法会議、軍の司法制度の正確な知識をもっているだろうか?憲法改正が議論される現在にこそ、すでに忘れ去られ葬り去られようとしている軍の司法制度に関する、いずれにも偏ることのない客観的かつ正確な情報を提示し、軍と司法の関係を問う。 posted with ヨメレバ 霞 信彦 慶應義塾大学出版会 2017-08-05 Amazonで購入 Kindleで購入 楽天ブックスで購入 7netで購入 図書館で探す