「護られなかった者たちへ」中山七里 著(NHK出版)
仙台市の保健福祉事務所課長・三雲忠勝が、手足や口の自由を奪われた状態の餓死死体で発見された。三雲は公私ともに人格者として知られ怨恨が理由とは考えにくい。
一方、物盗りによる犯行の可能性も低く、捜査は暗礁に乗り上げる。
三雲の死体発見から遡ること数日、一人の模範囚が出所していた。
男は過去に起きたある出来事の関係者を追っている。男の目的は何か? なぜ、三雲はこんな無残な殺され方をしたのか?
河北新報、南日本新聞、岐阜新聞などの地方紙で連載された新聞小説が単行本になりました。
推理小説ですが、中身は丹念に福祉の現場を取材した社会派小説です。
福祉の当事者の多くは社会的弱者です。
新人ジャーナリストの多くは取材にあたって、どうしても「社会的弱者」の固定観念が捨てきれず、社会正義を声高に叫びがちです。
それはそれで必要なことですが、福祉の現場に佇む人たちもまた私たちと同じ人間だということを忘れてはなりません。
それはどういうことかというと、喜怒哀楽の感情を持つだけでなく嫉妬や欲望も持つ存在だということです。
筋ジス・鹿野靖明とボランティアたちの日常を描いたノンフィクション「こんな夜更けにバナナかよ」(渡辺一史著)のように生身の人が持つ"リアル"を受け入れないと事実の狭間に潜む真実に近づけないことを意味しするのです。
だいぶ前からなのですが
— ケッソクヒデキ (@kessoku_hideki) 2016年5月9日
中山七里さん(著)「護られなかった者たちへ」
の新聞連載の挿絵と題字担当していまーす。
河北新報 2月20日〜
南日本新聞(鹿児島県)2月21日~
大分合同新聞(夕刊)4月22日~
岐阜新聞5月16日~ pic.twitter.com/iuAUh3ZGOJ
【献本 締切間近 12月28日12時まで】2018年1月23日の発売の #中山七里 さんの最新作『#護られなかった者たちへ』のプルーフ版を、何と!著者サイン&コメント入りで10名様にプレゼントします!
— 読書メーター (@bookmeter) 2017年12月27日
まだ応募されてない方はいますぐ応募↓です! #読メ献本https://t.co/7ax61Auea5 pic.twitter.com/1loogkf6Sh