「おかあさん、ずっとみてて。」k.m.p.(なかがわみどり・ムラマツエリコ)著 (KADOKAWA)
雑誌「WALKER」のサイト「コミックエッセイ」に不定期連載され、3月2日に最終回を迎えたコンテンツの書籍化です。
おかあさん、ずっとみてて。|k.m.p.(なかがわみどり・ムラマツエリコ)|コミックエッセイプラス
おかあさんがいちばん近くにいた、あのころ。いつでもおかあさんにみててほしかった。
大人になったら忘れちゃいそうな ちいさな日常、ちいさな事件。
そんな「あのころ」のちいさな家族のおはなしを あの『おかあさんとあたし。』の著者がつづります。
母と子の日常の一瞬を写真のように切り取った観察眼が光る作品集です。
必要最小限の作画は、読者のイメージを膨らませてくれる上、
子どもの低い目線から見た景色が新鮮ん驚きを感じさせてくれます。
「自分が子どもの時の記憶もこんなふうだったなあ」と感じた人ほど、
作家が仕掛けた罠にはまることになるのでしょう。
現在進行形で子どもを持つ人にとっては「共感」を、
かつて子どもだった人にとっては「大切な記憶」を
思い起こさせる作品集かも知れません。