「漫画家、映画を語る。—9人の鬼才が明かす創作の秘密」島田一志ほか 著(フィルムアート社)
いまやテレビや映画の原作供給源としてなくてはならない存在が漫画。
キャラクターや物語、背景美術も含めて、漫画家の荒木飛呂彦さんは「総合芸術だ」と述べています。
視点を変えると、漫画家のみなさんは映画をよく見ています。
印象に残った映画の場面を膨らませ、作品づくりに活かしているのです。
では、漫画家の皆さんは、作品において「映画的手法」をどう考えているのでしょうか。
この本は、誰もが気になる漫画家の視点に立って映画と創作の関係をまとめた本です。
登場する漫画家の中で、老大家といえるのは松本零士さんあたりでしょうか。
「漫勉」の読後感に似た創作現場の質感を感じることができます。
フィルムアート社の本はこの書店の鉄板出版社です。
当店の読者層のツボにはまるような企画で注目を集めています。