本屋は燃えているか

ブックストアの定点観測

#田中 珍彦「珍しい日記」

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「珍しい日記」田中珍彦 著 (木楽社)

 

東急文化村社長、田中珍彦(うずひこ)さんの著書です。

若者の街渋谷という名前が定着した渋谷。

その変遷を見続けてきたという田中さんはインタビュー記事を見る限り、

渋谷を拠点とした遊び人のようです。

昔は今のように点と点の間が繋がっていなかったし、マーケティングによって遊び方のようなものも提示されていないから、点で遊ぶしかなかった。それで先ほどの話のような「点遊」になるわけですね。それが、次第に街が形成されていくと、人間というのは勝手なもので、遊び方が変わると街を「使い捨て」にしてしまうんですよ。

KEY PERSON | 田中珍彦さん(株式会社東急文化村代表取締役副社長) | 渋谷文化プロジェクト

遊び歩くという積み重ねがない文化 などない。

そんな気持ちになります。

渋谷は駅前を中心に大工事中。

完成後はがらりとまちの風景も変わりそうです。

「昔はどんな街だったのか」と振り返るとき、

記録から新たな輝きが生まれるような気がします。