本屋は燃えているか

ブックストアの定点観測

#堀口英剛「人生を変えるモノ選びのルール: 思考と暮らしをシンプルに」

f:id:tanazashi:20180319145426j:plain

 

「人生を変えるモノ選びのルール: 思考と暮らしをシンプルに」堀口英剛 著(ポプラ社

月間40万人の男子が読んでいる商品情報ブログ「monograph(モノグラフ)」の編集長が堀口英剛さん。

堀口英剛*1さんが提案する自己啓発本です。

今流行のミニマリスト。つまりモノをなるべく持たないシンプルな生活とは逆方向。

自分がときめく”モノ”と積極的に向き合おうという主張が込められています。

たしかに、自分の目で選び、本当に良いと思った製品は、自分の世界を拡張してくれます。

【本書で紹介する「モノ」】
PC MacBook 12インチ 「薄くて軽くて“頼れる”大切なメインマシン」
ソニーのα7R IIとレンズ2本 「日常を最高の状態で切り取りたい」
MOTHERHOUSEのアンティークスクエアバックパック 「四角いリュックの最高峰」
The Dash 「自由になれる完全ワイヤレスイヤホン」
Hender Schemeのスエードポーチ 「柔らかな手触りの小物入れ」

私も、MacBook 12インチを中古を9万7千円で手に入れましたが、

なかなかの使い心地で「いいものに出会った喜び」を感じています。

詳しい人に聞くのが一番/一見は手ざわりにしかず/ほしいと思ったときが買いどき/「調和」を第一に/一日一つモノを捨てよう

たいていの場合、欲しいモノは値が張ります。

そして、衝動買いなどしようものなら、しばらく立ってから後悔する羽目になることだってあります。

この本は、闇雲に新商品を押しつけるスタンスはとっていません。

 

 

売るための商品カタログではなく、

そのモノがある空間が醸し出す世界を楽しむところに安心感を感じます。

製品と出会ったとき生じる「高ぶる心理」を沈めるカウンセラーに近い存在のように思えます。

 

*1:1990年生まれ。埼玉県出身。中目黒在住。ブログ「monograph(モノグラフ)」編集長。株式会社drip代表取締役社長。早稲田大学在学中の2011年にmonographの前身となるブログ「NUMBER333」を開設。ときめくこだわりのあるモノ(製品)を紹介するブログとして、1年3カ月で月間100万PVに成長。大学卒業後、Yahoo! JAPANに入社。大手広告会社の担当営業を務める。本業の傍ら副業としてブログを継続。2014年にmonographとなる。2017年に独立しdripを設立。本書が初の著書になる。