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#福原慶匡「アニメプロデューサーになろう! アニメ「製作(ビジネス)」の仕組み」

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「アニメプロデューサーになろう! アニメ「製作(ビジネス)」の仕組み」福原慶匡 著 (講談社

星海社新書の「アニメのお仕事」シリーズ最新刊です。

制作進行という立場から書いた舛本和也さんの「アニメを仕事に! トリガー流アニメ制作進行読本」は番組制作関係者ならピンとくる、仕事の勘所が詰まった本でした。

今回はアニメの現場からやや離れたビジネスとしての視点から捉えた本です。

この構造を変えられるのは、「製作」と「制作」両方のスキルと変革の意志を持った、新時代のアニメーションプロデューサーだけです。

作画の技術も、クリエィティブなセンスがなくても「製作」の仕事はできます。

そのかわり権利関係の知識や、契約業務、人的ネットワークがなければ務まらないのがアニメーション製作の仕事です。

製作委員会の仕事をしたことのある知人がつぶやいていました。

「アニメを見ない人ができる仕事なんですよ」