「誰がこれからのアニメをつくるのか?
中国資本とネット配信が起こす静かな革命」数土直志 著(講談社)
放送局のアニメーション担当者はアニメの愛好家ですが、自ら絵コンテを書いたり脚本を書いたりするスキルは持っていません。主な仕事は、編成のアニメ枠に次の企画を通すことと、制作過程の管理です。アニメは莫大な制作費がかかることから一般的な番組予算以上の経費がかかるため、プロダクションと制作費についての交渉ができる人材が求められます。放送局でアニメが作れると思ったら間違いです。
そんな話をアニメ担当者から聞くと、アニメを取り巻く現状が厳しいことの意味が解るような気がします。
花型のように見えるだけ、若い才能を消費し尽くす存在であることがこの本からも読み取れます。