「キャバ嬢なめんな。: 夜の世界・暴力とハラスメントの現場」布施えり子 著(代書館)
経産省トップのセクハラ発言が腰の重い世論を動かし始めています。
圧倒的にセクハラ被害に見舞われている現場はほかにありますが、世の中を動かす中心地で問題となっただけに変化の兆しは広がり始めています。
経産省のケースの当事者は、双方がエリートコースを歩んできた人たちです。
セクハラは日常的に広がっているのではなく、お互いの仕事や関係は秩序の中で進められています。
秩序のほころびが、蟻の一穴のように大きく広がり始めたといえますが、
エリートから遠く離れた社会で暮らす人たちにとっては、蟻の穴どころではない大きな穴ぼこがそこら中に広がっていることが日常です。
その差を見極めた上で、経産省トップのセクハラ発言を見てみると、情けない世の中に私たちは立っていることがわかります。
『キャバ嬢なめんな。――夜の世界・暴力とハラスメントの現場』(布施えり子 著)https://t.co/dSuHPtc6pj 「もちろん一人だとなめられるし、あいつら、うちらがなんもできないと思っているから。そして一人のことはみんなのことだから。」(本書「はじめに」より) ※写真は、紀伊國屋書店新宿本店 pic.twitter.com/1oc2lsxpMx
— 現代書館 (@gendaishokan) 2018年4月20日