本屋は燃えているか

ブックストアの定点観測

#鈴木康弘「アマゾンエフェクト! 」

f:id:tanazashi:20180416175336j:plain

 

「アマゾンエフェクト! ―「究極の顧客戦略」に日本企業はどう立ち向かうか」 鈴木康弘 著(プレジデント社)

Amazonが、職場や自宅で駐車中の自動車に商品を配達するというサービスをはじめるそうです。車種はアマゾンが提携先の自動車に限定。さらにアマゾンプライム会員が対象。全米37都市とその周辺。

・車内配達サービスは、全米37都市とその周辺地域で提供される。
・配達対象商品は「数千万品目」。
・顧客は、車のトランクを解錠して再び施錠する許可をAmazon Keyアプリに与える。「OnStar」などの車内システムがPrimeと連携する。
配送日になると、Amazon Keyアプリは4時間の配送時間枠を顧客に通知する。また、配送中および配送済みになったことも通知する。顧客はいつ車両が解錠され再び施錠されたかをアプリで確認できる。
・認証には複数の階層があり、配達員による車両へのアクセス要求を受けると、・Amazonはその配送員と配達物、位置が適切であることを認証する。この認証プロセスは暗号化される。配達員に、特別なキーやコードは与えられない。
・このサービスは、Chevrolet、Buick、GMC、Cadillacの2015年以降のモデルとOnStarアカウントを所有する顧客を対象に提供される。Volvoの所有者は「Volvo On Call」に契約している必要がある。提供開始時で、対応車両は700万台を超えるという。

アマゾン、車のトランクに商品を配達する新サービス--米プライム会員に - CNET Japan

ということなので直接私たちの暮らしが変わるわけでもなさそうですが、時代はドンドン変化しています。

この変化に日本のビジネスは簡単に追いつけそうにありません。

その理由は、考え方の違いにあると著者は言います。

イトーヨーカドーの創業者の子どもである著者は、SEとして様々な事業を立ち上げた実力派。

リアル店舗からネットを考える業界の考え方を、技術者の比率が圧倒的に高いアマゾンは、ネットの成功例をもとにリアル店舗のあり方を考える。出発点の違いが決定的だ」と述べています。

社内調整に汲々と時間をつぶし、お客の視点からサービスを構築しようとしないのが日本型の企業経営の実体なのでしょうか。

リアル店舗の行く末が案じられます。