「ローカルメディアの仕事術:人と地域をつなぐ8つのメソッド」影山裕樹*1著・編集ほか(学芸出版社)
ローカルメディアがブームです。
写真機材の普及や情報発信ルートの多様化、費用を巡るハードルなどかつてないほど個人が簡単に情報発信できる時代になっています。
環境がよくなったと言っても、メッセージを伝えるのは人であることに変わりはありません。地域からの情報発信を志す人にはよく知られた、フロントランナーの共著です。
取材やインタビュー、編集やプロデュースと実例も交えて解説しているので、ローカルの情報発信を進めていく上で示唆に富んだ実用書です。
丁寧な聞き書きとリサーチ、 街の人の素の声を聞きとる方法、収益をめぐる試行錯誤、魅力的な誌面の作り方、文章術と心構え・・・ヒントをもらうことができます。
影山 裕樹/編集者。プロジェクト・エディター。千十一編集室代表
幅 允孝/有限会社BACH(バッハ)代表。ブックディレクター
多田 智美/編集者。株式会社MUESUM代表
原田 祐馬/UMA/design farm代表
原田 一博/『枚方つーしん』編集部。株式会社morondo代表取締役
成田 希/『はま太郎』編集長。星羊社
小松 理虔/フリーライター、ヘキレキ舎代表
山崎 亮/コミュニティデザイナー。studio-L代表
ローカルメディアの仕事術地域に根付き、多様な人をつなぎながら、継続するための考え方とノウハウ。全体像からディテールまで1プロデュース2編集3チームづくり4デザイン5ウェブサイト運営6取材&インタビュー7文章の書き方8写真の撮り方を、エキスパート達が実例で解説する。初めてつくる人にも経験者にも、必ず気づきのある現場からの学び
[目次]
1章 ローカルメディアを始める前に 影山裕樹
2章 ローカルメディアの編集術
【1 全体像をつくる】
1 プロデュース術── 最後まで緻密に関わる 幅允孝/ブックディレクター
2 編集術── 関係者に揉まれながら一番よい解決策をみつける 影山裕樹/編集者
【2 枠組みをつくる】
3 チームづくり── ともにつくる一〇カ条 多田智美/編集者・MUESUM代表
4 デザインの方法── 魅力的な誌面をめぐる考え方 原田祐馬/UMA/design farm代表
5 ウェブサイト運営術── 収益をめぐる試行錯誤から 原田一博/『枚方つーしん』
【3 ディテールをつくる】
6 取材&インタビュー術── 街の人の素の声を聞きとるには 成田希/星羊社・『はま太郎』編集長
7 文章術と心構え── 誰かではなく「私」が書く 小松理虔/ヘキレキ舎代表・フリーライター
8 写真の撮り方── 撮り溜めのすすめ 山崎亮/コミュニティデザイナー・studio-L代表
3章 メディアの編集からまちの編集へ 影山裕樹
1 NPOがつくるメディアとまち──事業を掛け合わせるフットワーク
──『ヨコハマ経済新聞』(横浜市)/『おへマガ』(岐阜県恵那市)
2 企業や産業がつくるメディアとまち──価値を再発見する、地域密着の方法
──『三浦編集長』(島根県大田市)/『にんじん』(石川県七尾市)/ヘキレキ舎(福島県いわき市)
3 市民がつくるメディアとまち──本当の担い手はいつも個人 ──『右京じかん』(京都市右京区)/『谷中・根津・千駄木』(東京都文京区・台東区)/サーキュレーション キョウト(京都市)
影山 裕樹/幅 允孝
学芸出版社 2018年05月10日