「定年後不安 人生100年時代の生き方」大杉潤 著(KADOKAWA)
順風満帆な会社員生活を続けても、やがて来るのが定年です。
運よく再雇用できたとしても65歳まで。
そこから先は貯蓄を食いつぶしながら暮らす年金生活が待ち受けています。
資産運用や節税、年金、相続と
お金の不安が一番目立つことから、世の中に溢れる定年本はそこに焦点を当てたものばかり。
しかし、お金の話は仕組みがある程度わかると不安は収まります。
収支を洗い出しこの先20年の家計簿をつけて見ることです。
自分がもらえる年金は厚生年金だけなのか。
年金はいつからいくらもらえるのか。
ローンの返済予定や大口の支出予定はどうなるのか。
精密に積み上げるだけでも骨が折れますが、家計簿ができるとお金の見通しが付いてきます。
そので見えて来る問題は、長い老後の過ごし方です。
膨大な時間をどう使うか。それこそが最大の老後不安であると言います。
勤め人というレールを走り続けているうちはレールから外れた生活を想像することはありませんが、実はそれが最大の不安であるのです。
定年世代が読むべき本ではなく、定年が視野に入った世代が備える本のようです。