「10年後の仕事図鑑」堀江貴文、落合陽一 著(SBクリエイティブ)
ゼロから1を生み出すことの方が、1を百にも千、それ以上にする仕事より圧倒的に難しいといわれます。
AIに置き換えられる仕事とは、1を増やす仕事にほかなりません。
会社の経営者であっても、医師や弁護士であっても、データに置き換えることで効率化が可能な仕事は安泰とは言えないのです。
新たな世界で、自分なりのポジションをとっていくための生き方とはなにか。
唯一の方法は交換が不可能な能力を持つこと。それを複数持つことでリスク分散をはかることだと本書は言います。
会社の中で時間を食いつぶす生き方が正しいのか、自分の能力を発見し再構築することで次の目標を目指すのか。
生き残れる職業は、"スナックのママ"というのがわかりやすいたとえです。
人を楽しませるのが商売のスナックのママには固定客が付くからです。
時代はプロフェッショナルしか生き残れない方向に向かって動いていることがわかります。
二人の対談を再編集した読みやすい本です。