コミュニケーション障害には二通りあるといいます。一つは人付き合いが苦手で、必要以上に空気を読んで行動するタイプ。
もう一つはその逆で人の話を聞き入れず他人に対して攻撃的な態度で臨むはた迷惑な存在がいます。
迷惑な存在にかかわるととんでもない目にあいます。
この迷惑な存在が病的な域までになったのが「サイコパス」。
職場内ならばパワハラ。部下が上司を追い詰める逆のパワハラもあります。家庭内ならドメスティックバイオレンスの当事者で、ここまでくると関わらないのが一番です。
関わってしまった人や、その心理を知りたい人は、一人で悩まずに専門家の話に一度目を通すことをおすすめします。
最近は一見被害者のように見えながら、その立場を利用して相手を糾弾するケースも出てきました。
精神科医の堅田珠美さんの最新刊では被害者のように見える「実は病んでいる人」を分析します。
被害者のふりをせずにはいられない人 (青春新書インテリジェンス)
こんな“被害者ぶる人”から身を守れ
●上司から遅刻をとがめられ「パワハラだ」と逆ギレ
●女性から食事の誘いを断られ、ストーカー化。根も葉もない噂を流す
●自己保身のために、相手の非をあげつらう
●不倫が報じられた芸能人を活動自粛に追い込む。その深層心理とは?
●“被害者ぶる人”と“リアル被害者”を混同するな
「被害者ならば何をしても許される」
そう思い込んで被害者のふりをする人が、いま社会に蔓延している。
必ずしも自分が実際に被害を受けたわけではないのに、
あたかも被害者であるかのように装い、まわりの人々を味方につけて誰かを攻撃する。
〝被害者ぶる人〟のターゲットにされると、いつの間にか立場が入れ替わって、
こちらが悪者にされかねない。その結果、心を病んでしまうことも…。
〝被害者ぶる人〟たちは、なぜ自分が被害者であるかのように装うのか?
他人を攻撃せずにはいられない人
2013年に出版された「他人を攻撃せずにはいられない人」とあわせて読むと全体像を学ぶことができます。
暴言を吐く、支配したがる、けなして自信を失わせる、優しいようで水面下で工作している、一見目立たない人を含めて、あなたの周りにはとんでもない人が隠れているかもしれない。
本書では、
精神科医として「ターゲット」にされて、痛い目に遭った患者たちから聞いた、人を陥れる「攻撃欲の強い人」を事例で紹介。ターゲットの心をどんなふうに壊していくのか、その手法を取り上げて分析する。
「攻撃欲の強い人」とはどんな人か。多くの場合、攻撃される側は、ターゲットが抵抗できないが、それは一体なぜなのか。何のためにそんなことをするのか。結果どんな影響を及ぼすのか。はたして、攻撃欲の強い人と、どう向き合い対処すべきか。本書で明らかにする。
自分のために、人生を台無しにされないために――職場や家族に潜む「害になる人」の精神構造を知る!