本屋は燃えているか

ブックストアの定点観測

#古賀純一郎「アイダ・ターベル ロックフェラー帝国を倒した女性ジャーナリスト」

f:id:tanazashi:20180611134735j:plain

 

「アイダ・ターベル ロックフェラー帝国を倒した女性ジャーナリスト」古賀純一郎*1 著(旬報社

「神から金儲けの能力を与えられたのだから、できるだけもうけ、仲間達のために使う、これが私の義務だ」と言って、手段を選ばぬ金儲け主義に走った20世紀最大の大富豪、ジョン・D・ロックフェラー。このロックフェラーを徹底調査し批判記事を書き続けてのがアイダ・ターベルでした。

「ロックフェラーは慈善活動を行いました。しかし、ビジネスから道徳を除外する彼のやり方は、手段を選ばぬ儲け主義となってアメリカ国民を不幸に陥れました。だからこそ、私はロックフェラーに闘いを挑んだのです」

歴史は繰り返す。それも違った顔をして現れます。

天の目は荒いように見えますが、その目は節穴ではありません。

 

 

*1:茨城大学人文社会科学部教授(ジャーナリズム論)東京大学経済学部卒。共同通信社経済部、ロンドン支局、立教大学社会学部非常勤講師などを経て2009年4月から茨城大学人文学部教授。著書に、『経団連』(新潮社、2000年)、『政治献金』(岩波新書、2004年)、『CSRの最前線』(NTT出版、2005年)、共著『金融CSR総覧』(経済法令研究会、2007年)、『メディア激震』(NTT出版、2009年)、共著『現代ジャーナリズムを学ぶ人のために(第2版)』(世界思想社、2018年)などがある。