「原爆 広島を復興させた人びと」石井光太 著(集英社)
広島に原爆が投下された日。
広島の放送局では毎年この日に合わせて特別番組を制作し続けています。
被災した人たちが亡くなるに連れ、原爆の記憶が風化します。
風化するだけでなく、先の大戦を矮小化し歴史を修正するかのような雰囲気も生まれつつあります。
戦争で多くの人々を惨禍に巻き込んだのがドイツです。ドイツでは、特別番組だけでなく、国民が徹底して戦争の記憶と向き合い続けています。
広島の復興は、ドイツのように過去を見つめ続ける行為の積み重ねが産んだ希望の光なのかもしれません。