エコノミスト2018年7月31日号レビュー欄で紹介されたビジネス書。
「経営戦略原論」
経営戦略原論
史以前からまだ見ぬ近未来まで――
経営戦略の系譜をたどり、実践と理論の叡智を再編する
経営戦略論は何を探究し、科学として、実務として、どのような発展と進化を遂げてきたのか。本書は、有史以前からAI時代まで、戦略論の議論を俯瞰する壮大なストーリーである。最初に、経営戦略の定義を多面的に議論したうえで、経営戦略の歴史を紐解く。さらに、経営戦略をめぐる学術的な議論を、その原点から最新の議論に至るまでを紹介する。個々を断片的に解説するのではなく、それらの議論の変遷、流れを詳細に記述する。そして、経営戦略の未来として、IoTやAI、ビックデータなどが彩る未来の世界が、今後の経営戦略のあり方に対してどのような意味合いを持ち、それらを経営戦略立案の実務にどう落とし込んでいくべきかを考える。
「市場って何だろう: 自立と依存の経済学」
自立するために、多くの依存先を持とう!さまざまな依存先を提供しうる市場という頼れる存在。市場の原理を
ゲーム理論で読み解きながらそのあり方・可能性を考える。
「感性は感動しないー美術の見方、批評の作法」
子供の絵はなぜいいのか?絵はどうやって見てどう評価すればいいのか?美術批評家・
椹木野衣は、どのようにつくられ、どんなふうに仕事をして生きているのか?美術批評の第一人者が、絵の見方と批評の作法をやさしく伝授し、批評の根となる人生を描く。著者初の書き下ろしエッセイ集。
「カルピスをつくった男 三島海雲」
カルピスをつくった男 三島海雲
「初恋の味」はどこからきたのか
誰もが知る国民飲料。その産みの親を誰も知らない。
会社の売上げより国の豊かさ、そして日本人の幸せをひたすら願ったカルピス社創業者・三島海雲。筆者は同社OB、遺族のもとを訪ね、遂にはカルピス誕生の地モンゴルに飛んだ――。
近代日本を軽やかに駆け抜け、遊牧民の生活から夢の乳酸飲料を着想した男の生涯を辿る人物評伝。