エコノミスト2018年8月14日号特集企画で紹介されたビジネス書。
「〈危機の領域〉: 非ゼロリスク社会における責任と納得」
リスクや不確実性から自由になりたいと私たちは願っている。しかし現実はそうではない。ではどうすれば良いのか。今よりも少し根気強く、辛抱強くリスクや不確実性に向き合い、さらには危機対応の不幸な失敗さえも納得して受け入れていくために、専門家、行政、市民を含めた多様な人間が、かなりの忍耐と寛容をもって多様な意見を交換する熟議の場が必要になってくる。そのような場所こそが、本書でいう〈危機の領域〉の到着地点となりそうである。
「経営者:日本経済生き残りをかけた闘い」
三菱、
トヨタ、セブン&アイ、
東芝…会社を「滅ぼす」のは誰か。企業の命運を決めたリーダー達の葛藤と決断。
永野 健二 新潮社 2018-05-25
「藝術経営のすゝめ - 強い会社を作る藝術の力」
藝術には様々な効用がある。それらを企業経営にどのように活用し、応用し、埋め込んでいけばいいのか。その方法論を具体的に説く。
「手を伸ばせ、そしてコマンドを入力しろ」
母がリビングで首を吊ったとき、僕は自室で
宇宙艦隊を率いていた―『Wolfenstein』などのネットゲームにはまって高校を中退、母親の自殺、自身の鬱を乗り越え、大学で創作を学びながら、星系間戦争ゲーム『
Eve Online』で海外列強企業と対峙した日々。無数の文学とゲームに彩られた半生を描く、伝説のネットゲーマーにして最注目のライターによる自伝的青春小説。
一発屋芸人列伝
輝いた時代は終わる。それでも、人生は続く。
同じ芸人でなければここまで肉薄できなかった、
話題沸騰の連載がついに書籍化。
我々一発屋は、ただ余生をやり過ごしているだけの“生きた化石"ではない!
レイザーラモンHG── 一発屋を変えた男
コウメ太夫──“出来ない"から面白い
テツ and トモ──この違和感なんでだろう
ジョイマン──「ここにいるよ」
ムーディ勝山と天津・木村──バスジャック事件
波田陽区── 一発屋故郷へ帰る
ハローケイスケ──不遇の“0.5"発屋
とにかく明るい安村──裸の再スタート
キンタロー。──女一発屋
髭男爵──落ちこぼれのルネッサンス
世の中から「消えていった」芸人たちのその後の人生を、自らも「一発屋」を名乘る著者が追跡取材。
これまで誰も書いたことがなかった彼らの現在は、ブレイクした“あの時"より面白かった?!
涙あり笑いあり、そしてなぜか生きる勇気が湧いてくる。時代に翻弄されつつも必死に芸に生きる、
どうしようもなく不器用な人間たちに捧げるノンフィクション!
「そろそろ左派は〈経済〉を語ろう――レフト3.0の政治経済学」
そろそろ左派は〈経済〉を語ろう――レフト3.0の政治経済学
バージョンアップせよ、これが左派の最新型だ!
日本のリベラル・左派の躓きの石は、「経済」という下部構造の忘却にあった!
アイデンティティ政治を超えて、「経済にデモクラシーを」求めよう。
左派の最優先課題は「経済」である。
「誰もがきちんと経済について語ることができるようにするということは、善き社会の必須条件であり、真のデモクラシーの前提条件だ」
欧州の左派がいまこの前提条件を確立するために動いているのは、経世済民という政治のベーシックに戻り、豊かだったはずの時代の分け前に預かれなかった人々と共に立つことが、トランプや極右政党台頭の時代に対する左派からのたった一つの有効なアンサーであると確信するからだ。
ならば経済のデモクラシー度が欧州国と比べても非常に低い日本には、こうした左派の「気づき」がより切実に必要なはずだ。(ブレイディみかこ/本書より)
ブレイディ みかこ,松尾 匡,北田 暁大
亜紀書房 2018-04-25
「さよなら未来――エディターズ・クロニクル 2010-2017」
「未来」の捉え方を変えることでしか、新しい未来は見えてこない――。テク
ノロジー、ビジネス、音楽、出版など、世界の最前線に触れてきた気鋭の編集者(『WIRED』元編集長)による、七年間にわたる思索と発信の軌跡を集成。人文知をコンパスに、勇気を胸に、地図なき未来によりよく迷うことを誘う、新しい時代と世界への予感の書。
「猫はしっぽでしゃべる」
猫はしっぽでしゃべる
熊本の〈小さくて不便な本屋〉橙書店。
店には日夜、地元の常連客をはじめ、全国の本好きたち、
人気作家や編集者らが集まるという。
看板猫とともに日々店に立ち、
人と人、人と本とをつないできた店主による
本と猫と記憶にまつわる初めてのエッセイ集。
巻末に、本書でとりあげたお薦め本の書籍リスト付き。
田尻久子 ナナロク社 2018-05-23