エコノミスト2018年9月18日号レビュー欄で紹介されたビジネス書。
「決定版 銀行デジタル革命: 現金消滅で金融はどう変わるか」
技術力とア
イデアにモノをいわせた
フィンテック企業が、
決済、貸出など銀行の牙城とされてきた業務に進出。
顧客の
ビッグデータも
フィンテック企業に集まっていく。
危機感を抱いた銀行は、自らデジタル通貨の発行を検討。
キャッシュレス化の流れは、日本経済全体をも大きく変える。
※結果変わらず現金が勝つというシナリオは残念。
「これは水です」
これは水です
副題:思いやりのある生きかたについて大切な機会に少し考えてみたこと
卒業式スピーチとしては、2005年にスティーブ・ジョブズがスタンフォード大学で行なったもの(「ハングリーであれ、愚直であれ」)が有名だが、同じ年にケニオン大学で負けず劣らぬ名スピーチをしたデヴィッド・フォスター・ウォレスという作家がいた。
本書はそのスピーチ「これは水です」の完訳版である。作家としてはポストモダン文学の旗手として、アメリカの若者を中心にカルト的ともいえる人気を博しつつ、46年という短い生涯を自らの手で閉じてしまったウォレスだが、「考える方法を学ぶ」ことが人生にとってどれほど重要かを、平明かつしなやかな言葉で語った本スピーチは、時代を超えて読む者の心に深く残る。
※ほんの少しばかり謙虚に成り、じぶん自身とじぶんの確信にすこし『批判的な自意識』をもつこと・・・と説いた。
「日本人とドイツ人 比べてみたらどっちもどっち」
「日本人とドイツ人は似ている」―何となく日本人は勝手に思っているけれど、実際にドイツに住んでみるとまったくのウソでした!電車で「座りたいから席を譲ってほしい」と堂々と言ったり、簡単には非を認めなかったりするメンタル。安易にマネしないほうがいい「働き方」や教育制度。比べるうちに見えてくる日本の強みと弱点とは?20代の若き感性が現地で驚き戸惑い怒り笑いながら綴る、等身大の
比較文化論。
雨宮 紫苑 新潮社 2018-08-08
※企画力の劣化を露骨に感じるテレビにあふれる「ニッポンすごい」番組。お為ごかしで視聴率を取ろうとする姿勢はどこかの独裁国家と変わらない。そのことを気付かせられる本。
「Date of DATE 伊達公子の日」
現役復帰、
不妊治療、40代での世界ツアー転戦、初の手術、世界一になりたくなかった理由、離婚、2度目の引退…。37歳から46歳までのセカンドキャリアのすべてを綴った完全版。
伊達 公子,金子 達仁
文藝春秋 2018-07-27