「東京の巨大地下網 101の謎」森岡知範ほか 著(宝島社)
コミック「亜人」のクライマックスで、主人公が死闘を演じた場所は首都東京の地下世界でした。
劇場版「パトレイバー2」では地下鉄新橋駅の脇にある空間が舞台の一つとなりました。
数えてみれば切りがないほど、東京の地下は映像作品の舞台として欠かせない存在になっています。
パイプや通路や階段が縦横無尽に通る迷路のような空間はダイナミックなアクションシーンの舞台となる、印象的な空間だからといえます。
こうした地下空間は、一般の人たちが簡単に見学することができません。
いわば秘密の場所であるだけに、私たちの想像力をかき立てる知られざる秘境といえるのでしょう。
立ち入り禁止の場所を訪ね歩いた貴重な記録がこの本。
もちろん放送局員にとってはロケハンの参考書籍。
いつかこの中のどれかがドラマの舞台として私たちの前に登場するかも知れません。