エコノミスト2018年10月2日号レビュー欄で紹介されたビジネス書。
「全産業「デジタル化」時代の日本創生戦略」
全産業「デジタル化」時代の日本創生戦略
「AI(人工知能)やITが日本企業の職やサービスを“破壊"するのではないか」。
近年、こうした危機感を煽る言説が喧しい。しかし、見方を変えれば、AIや5G、IoT(モノのインターネット)は、近い将来、日本経済に多大な恩恵をもたらしうる。実際、AIやIoTを「武器」に、成長し続ける日本企業は少なくない。
そこで本書では、デジタル時代の変遷でつねにフロントランナーとして走り続けてきた著者が、「デジタルトランスフォーメーションという大きなうねり」によって、情報通信、流通、農業、金融・保険、医療・福祉がどう変わるか、企業は何をすればいいか、をわかりやすく解説。
さらに、企業経営者、中央官庁の有識会議のメンバー、大学教授などの立場から、「2030年GDP1,000兆円」を実現するための「産」「官」「学」の連携の実例と可能性を提言する。
最新テクノロジーを導入できるかどうかで、日本企業そして日本経済の命運が分かれる。日本経済を再構築する全産業人必読の「戦略書」。
「富山は日本のスウェーデン: 変革する保守王国の謎を解く」
富山県は県民総生産が全国三一位の小さな
自治体だが、一人当たりの所得では六位、勤労者世帯の実収入では四位に浮上する。背景にあるのは、
ワークシェアリング的な雇用環境と女性が働きやすい仕組みだ。さらに、公教育への高い信頼、独居老人の少なさなど、まるでリベラルの理想が実現しているかのようだ。しかし、北陸は個人よりも共同体の秩序を重視する保守的な土地柄とされる。富山も例外ではない。つまり、保守王国の中から「日本的な北欧型社会」に向けた大きなうねりが起きているのだ。一〇年間にわたって富山でのフィールドワークを続けてきた財政学者が問う、左右の思想を架橋する一冊。
古代から現代まで、知っておきたい29の論点。歴史の謎解きをこの1冊で!「日本史をつかむための百冊」収録!
「硯の中の地球を歩く」
硯(すずり)に魅せられ、世界一墨が磨れる石を探しに、
命がけで中国の秘境へ。
青柳 貴史 左右社 2018-07-02