「ローカルベンチャー 地域にはビジネスの可能性があふれている」牧大介 著(木楽舎)
年末のこの季節になると話題に登る「ふるさと納税」。
地域の活性化を祈念して位置づけられた策ですが、話題の中心は返礼品とか控除の話ばかりが目立って見えます。
ことの本質はそこではなくて、持続可能な経済の仕組みをどう組み立てるかが課題のはずでしょう。そのためには志を持った人材がのびのびと活躍できる場を提供すること。もしくは発信力を伸ばすこと。さらに力になろうというひとを結びつけることではないかと思います。
ローカルベンチャーというタイトルの本書は、当たり前のことを当たり前のように綴った本です。
その当たり前のことが輝いて見えるのがすごく不思議な世の中に私たちはいることに気付かされます。
読後感はものすごく静か。
静かなだけに自分で答えを見つけないといけません。
答えを見つけるために現場を訪ねて見たくなる。おそらく著者の狙いはそこにあるはずです。