「トリノトリビア 鳥類学者がこっそり教える 野鳥のひみつ」川上和人、マツダユカ、三上かつら、川嶋隆義 著(西東社)
今NHKで話題の「チコちゃんに叱られる」。
作っているのは元フジテレビの「トリビアの泉」制作者だったと知ってなるほどなと思いました。
『チコちゃんに叱られる!』である。何しろ『トリビアの泉』のディレクターと『チコちゃんに叱られる!』のプロデユーサーは同一人物である。筆者はこれを「まずい」と行っているのではない。テレビ番組は所詮ほとんどが先行作品の一部模倣であるからだ。
毎週定時に放送される番組で視聴者の心をつかんで離さないためには
毎回のネタもさることながら、ある種の法則が欠かせません。
新奇に見える番組であっても同じです。
バラエティ番組の合言葉「お約束」です。
「チコちゃん」の武器となったのが「無用な知識」。
知っているようでいて知らない知識を徹底的に掘り下げて、疑問に答えるという手法です。
番組の掴みに当たる前半では、キャラクターとゲストとが軽妙なやり取りで笑いを取ります。
検証VTRではNHK伝統のドキュメンタリー番組の制作手法が活かされます。
徹底的に疑問を掘り下げて行くところはおそらく民放ではマネの的ない深さを感じます。
「チコちゃん」はフジの着想とNHKの取材力の総合力とも言える番組なのです。
この手法。
素朴な疑問を提示して読者の関心を引き、豆知識をで満足させる単純な流れです。
なんにでも応用可能でしかも鉄板の方程式です。
テーマを鳥にしたら思いの外お客さんの反応に手応えがありました。
鳩の前後運動。
なぜあのように動くのか。気になり始めると知りたくなる疑問の一つです。
家族や友人との話題のタネとしても役立っています。