「“新しい「好き」”が生まれる場所へ僕たちが舵を切った日々のこと。: 「函館 蔦屋書店」ができるまで 」梅谷知宏 著(徳間書店)
株式会社北海道TSUTAYA代表取締役社長が書店誕生のてん末をまとめました。
函館蔦屋書店は函館郊外、JR五稜郭駅と函館インターの中間にオープンしました。
函館蔦屋書店がスゴい!代官山を超え、これを目当てに函館に移住しても良いレベル! | 隠居系男子
商品を売るのではなく、気持ちよく過ごせる居場所を提供するビジネス。
そんな新しい提案が人々の心に訴えかけていることがわかります。
本が売れない中、書店もまた先行きの見えない霧の中にいます。
ネットで欲しい本がすぐに手に入る土台。
本をどうやって客の元に届けるのか。
この難しい課題に挑んだのが1989年台湾・台北に生まれた「誠品書店」です。
蔦屋書店も見本にしたこの店が来年秋に東京進出を果たすと聞きました。
東京日本橋の商業施設コレド室町にやってくる「誠品生活」は書籍のほか、雑貨や食も扱う百貨店型の店舗になります。
一般的に書店が売りたいのは利益が期待できるのは新刊書です。
新刊書をたくさん売りたいのが書店のホンネ。
ところが誠品生活では、読みたい本を探しに立ち寄った客に本以外のサービスを売ろうと考えています。
そのサービスとは、読者が読みたい本を提供すること。
本が纏う知識や文化を広く捉え、客の求める要求に応えることをめざしています。
そのためスタッフ自身が影響を受けた良書を並べるなど、選書に力を入れる店作りにちからをいれます。
書店自体の居心地良さやサービスを売り物にしようという考え方です。
日本では代官山蔦屋書店や二子玉の蔦屋家電などで味わえる居心地の良さです。
この流れを地域の活性化と合わせて実現したのが函館の蔦屋書店です。