本屋は燃えているか

ブックストアの定点観測

#福田春美「ずぼらとこまめ」

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「ずぼらとこまめ」福田春美 著(主婦と生活社

ファッションブランド、TRIPTYCH(トリプティック)のデザイナーによる生活提案です。

 

 
 
 
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. 【ずぼら と こまめ】 表紙に最後まで候補になってた ●ずぼらくんと■こまめちゃん。 アートディレクターの峯崎ノリテルくんが 考案してくれた。 . これめちゃくちゃ気に入ってるので、 本誌の中に散りばめてあります。 . 直木賞作家の木内昇さんから、 嬉しいメッセージが届いた。 . 10数年前に出した本のライターさんで1年間何回もインタビューしてくださり作った経緯があり、その後、彼女の歴史小説が直木賞を。授賞式用に一緒に衣装を選びに行った友人。彼女から嬉しいお言葉が。ご本人の許可を得てちらり。 . 福田さんの著書「ずぼらとこまめ」、早速読んで、「そうそう!まさに!」の連続でした。 ストレスと付き合う知恵のところとか、 読みながら何度も「私も」と声を上げました。 人との距離感とか共感性とかとても納得。 最近、生活系の本がたくさん出てて、 でもみんながみんな、ハンガーは揃いのもので、とか、家事はアナログで、とか、テーブルの上はなにも置かず、とか、玄関の水拭きは毎日とか、料理はなん品とか、布はリネンで揃えるとか、 そんなんばっかりでうんざりしてたんです。 食器から掃除用具に至るまでデザイン重視で (そんなのボロキレでいくらでも代用できるっていうのに!)完璧なのかもしれないけど、 端から見ると個性がないというか、承認欲求の 塊というか、とっても表面的というか。 私はあまのじゃくなので、「こんなふうにすると オシャレに暮らせますよ」という提案に、 そんなふうになるんなら今のままで結構、 と心の中で返すことしばしばでした。 そんなときに読んだ福田さんの本、 もー、さすが!としか言いようないです。 ずぼら部分を読んで安心し、こまめ部分に感心し、人の暮らしって千差万別だから面白い、 これが暮らしってことなんだな、としみじみ 思いました。本音がきちんと書いてあって、 でも背筋が伸びた福田さんらしい生き方で、 よそ行きの生活ではちっともない。福田さんが 福田さんの人生をちゃんと生きている、 そんな本。 仕事していると、生活は緩急付けないと成り立たない。雑に済ませるところと、自分なりにちゃんとやっとかないと気が済まないところが混在してこそ、その人らしい空気感が生まれてくると思うんです。 この本読んだだけで、自分もちゃんと自分の暮らしをしようと思えたし、すごくデトックスになりました。自分の暮らしなのに、人からどう思われるかがメインになるのは、なんだか寂しいことですもんね。いいもの読ませていただきました。 ありがとうございます! . #ずぼらとこまめ #主婦と生活社#暮らしの道具#暮らし

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いいデザイナーは利用する人たちがどのような受け取り方をするか常に考えを巡らせながら仕事をします。

それはインテリアだけでなく料理のレシピなどの具縦的なものから、ちょっとした時間の過ごし方や居心地などの、ものではないものにまで及びます。

生活の糧を得るため、働く女性が増えています。

働くことは緊張の連続。競争相手の存在には闘って勝つ事も求められます。

隙のない身のこなしや論理と言うなの武装だって必要です。

でもそれだけでは持ちません。

自宅でくつろぐ時間は鎧を外し、バカになることが大切です。

そのことを著者は「ずぼらとこまめ」と言う言葉で提案しています。

普段の生活のいろんなシーンが様々に紹介されてます。

 
 
 
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昨日、福田春美さんと香菜子さんのトークイベントがありました。 お二人の本を編集されている吉川さんの司会で、仕事、暮らしぶり、人との付き合い方、子育てなど、どの話題も飾らず本音でお話しして下さったお二人でした。 最後もたくさんの方が質問をされていて、まだまだ時間が足りないほどでした。 皆さまの笑顔を見て、これからも素敵な方のお話を聞ける機会を作っていきたいと思いました✨ 春美さん、香菜子さん、吉川さん、ご参加下さった方々(また定員いっぱいで参加できなかったたくさんの皆さま、申し訳ありませんでした!)皆さま本当にありがとうございました!#sabita#サビタ#ずぼらとこまめ

mayumi yoshidaさん(@sabita_yoshida)がシェアした投稿 -

 

話題をさらった糸井重里の名コピー「おいしい生活」を思い出しました。

このコピーに繋がる空気感を感じまいす。

空気感のある人のお家ってちょっと入ってみたくなります。

働く女性をワクワクさせてくれる福田さんのお家に入ったみたいな本です!