本屋は燃えているか

ブックストアの定点観測

#このミステリーがすごい!2020 ランキング予想

 「このミステリーがすごい!」今年のミステリーのランキングはどうなるのでしょうか。2019年(2018年11月~2019年10月)に発売された作品の中から、お手伝いをさせていただいている書店の売り上げをもとにグループ分けしてみました。

 

まずは先頭集団から

 

【先頭集団】

罪の轍

ノースライト

昨日がなければ明日もない

いけない

刀と傘 明治京洛推理帖

帰去来

蟻の棲み家

そして誰も死ななかった

本と鍵の季節

W県警の悲劇

 

このミステリーがすごい!」の“ランクイン”とは20位以内のことをいいます。書店の売り上げがランキングに直接結びつかないのも面白いところです。 

【後続集団】

Iの悲劇

むかしむかしあるところに、死体がありました。

昨日がなければ明日もない

魔眼の匣の殺人

medium 霊媒探偵城塚翡翠

Blue

千年図書館

殺人犯対殺人鬼

紅蓮館の殺人

お前の彼女は二階で茹で死に

ムゲンi

犯人IAのインテリジェンス・アンプリファー~探偵AI2~

マーダーズ

 

#西村創一朗「複業の教科書」

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「複業の教科書」西村創一朗 著(ダイヤモンド社

世の中に副業で儲けようという本があふれています。

それもそのはず、政府が昨年副業解禁*1を出したのです。

働き方改革により副業が禁止されていた企業でもだんだんと副業が推進されつつあります。

多くの企業にとって副業解禁はこれまで対岸の火事でした。ところが「向こう岸で燃えてい他のは火事ではなく、お祭り騒ぎでした」という時代を迎えることになったのです。

今後この流れはどんどん加速して行くはずです。

 

長時間労働撤廃、リモートワーク解禁という流れは何も個人を守るためのものではなく、約束を守れない企業の白旗なのです」という指摘は、日本を取り巻く労働環境の状態を冷静に分析しています。

 

ところがこれまで副業禁止のルールに縛られていた従業員にとって、何をどうしたらいいかわからないというのが正直な所ではないでしょうか。

中には内職のようなイメージを持つ人も少なくありません。

本書は、副業ではなく、複業という言葉を使って、これからの働き方や働き方を実現するための方法を提案しています。

本業から離れず、なおかつ個人が自分の好きや能力を活かせる仕事に集中できる環境を作ることで、新たな仕事と本業とを足し合わせた価値を創造するのが複業の持つイメージです。 

眠っていた自分を揺さぶり起こしてくれるナビゲーターと行ってもいい本かもしれません。

 

2018年、副業における〝常識〟が180度変わりました。
政府が示す〝就業規則のひな型〟であるモデル就業規則の変更です。

旧 「許可なく、他社の業務に従事しないこと」
           ↓
新 「勤務時間外に、他社の業務に従事できる」

今後さらに副業解禁を決断する企業が増えることは間違いないでしょう。

今の仕事を捨てることなく、
しかし、それだけにしがみつくことなく、
稼ぐ力を身につけ、
新たにスキルアップや出会いの経験を増やしていくキャリアルート。

「やりたいこと探し」や「適性チェック」にぴったりの機会にもなる、
ほぼノーリスクの方法が「複業」なのです。

*1:2018年1月に厚生労働省が公開した「副業・兼業の促進に関するガイドライン

#チョ・ナムジュ「82年生まれ、キム・ジヨン 」

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「82年生まれ、キム・ジヨン 」 チョ・ナムジュ著(筑摩書房

ある日突然、自分の母親や友人の人格が憑依したかのようなキム・ジヨン。誕生から学生時代、受験、就職、結婚、育児…彼女の人生を克明に振り返る中で、女性の人生に立ちはだかるものが浮かびあがる。女性が人生で出会う困難、差別を描き、絶大な共感から社会現象を巻き起こした話題作!韓国で100万部突破!異例の大ベストセラー小説、ついに邦訳刊行。

 

#岩本茂樹「思考力を磨くための社会学-日常こそが教科書」

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「思考力を磨くための社会学-日常こそが教科書」岩本茂樹 著(中央公論新社

社会学」とは実際の出来事・問題に対して、社会学的なアプローチの方法を具体的に伝えどのように思考し説明づけるかを考察する学問である。文学や映画といった社会への強いメッセージ性を持ったメディア文化を論じることで、社会学を理解し思考力を磨いていくことができる。身近な出来事を「人」と「社会」を絡めて考え、自然と「自分について」知ることで、自己の再発見・成長にもつながる。 

【ブックレビュー】BOOKS&TRENDS・週刊東洋経済2019.2.9.

週刊東洋経済2019年2月9日号BOOKS&TRENDSで紹介された本です。 

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越境の国際政治

戦争や迫害によって移動を強いられる人々,観光や留学,商業目的で自ら移動する人々。現代の世界は,多くの人々が国境を越えて行き交っている。こうした人の移動は国家と国際政治にどのような意味を持っているのかを,国際政治学の観点から多角的に検討する。

 

考えるとはどういうことか 0歳から100歳までの哲学入門

「考えることは大事」と言われるが、「考える方法」は誰も教えてくれない。ひとり頭の中だけでモヤモヤしていてもダメ。人と自由に問い、語り合うことで、考えは広く深くなる。その積み重ねが、息苦しい世間の常識、思い込みや不安・恐怖から、あなたを解放する―対話を通して哲学的思考を体験する試みとして、いま注目の「哲学対話」。その実践から分かった、難しい知識の羅列ではない、考えることそのものとしての哲学とは?生きているかぎり、いつでも誰にでも必要な、まったく新しい哲学の誕生。

タネと内臓‐有機野菜と腸内細菌が日本を変える

遺伝子組み換え大国アメリカはもちろん、ヨーロッパ、ラテンアメリカ、ロシア、中国、韓国まで、世界中の母親や農家が、農薬漬けの農業を見直して種子を守り、農作物や加工食品の質を問い直す農政大転換が始まっている。なぜ、日本だけ主要農産物種子法が廃止され、発がん物質として世界が忌避する農薬の食品への残留基準が規制緩和されていくのか。緩和の事実がなぜ日本の大手メディアでは報道されないのか。世界の潮流に逆行する奇妙な日本の農政や食品安全政策に対して、タネと内臓の深いつながりへの気づきから、警鐘を鳴らす。一人ひとりが日々実践できる問題解決への道筋を示す本。

ルポ企業墓 高度経済成長の「戦死者」たち

高野山比叡山にそびえ立つ“異形"の墓石群……それらは、何を「封印」してきたのか?企業とは誰のものか、企業にとって“死"とは何か……「日本人と企業」「企業と宗教」の関係に肉薄する衝撃のルポルタージュ!企業墓の裏に隠された“栄枯盛衰"のドラマの数々!
そごう(現:西武・そごう)/ミノルタカメラ(現:コニカミノルタ)/福助/大阪自彊館/シニア総合サポートセンター/松下電器産業(現:Panasonic)/和歌山県商工信用組合(破綻)/興紀相互銀行(破綻)/森永乳業/千代田生命保険(現:ジブラルタ生命)/新明和工業/日本生命/コクヨ/大阪印刷関連団体協議会/凸版印刷/南海電気鉄道/日本しろあり対策協会/ヤクルト本社/キリンビール...and more

 

【ブックレビュー】週刊ダイヤモンド2019.02.09

 

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FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣

ファクトフルネスとは――データや事実にもとづき、世界を読み解く習慣。賢い人ほどとらわれる10の思い込みから解放されれば、癒され、世界を正しく見るスキルが身につく。
世界を正しく見る、誰もが身につけておくべき習慣でありスキル、「ファクトフルネス」を解説しよう。 

右脳思考

優れたビジネスマンは勘で仕事する。「なんか、変だぞ」「これは面白い」…本物の経営者が当たり前に実践する思考法。

">クレイジーで行こう! グーグルとスタンフォードが認めた男、「水道管」に挑む」

ロボットベンチャーをグーグルに売り、世界の注目を集めた男、加藤崇。彼は今、アメリカで新たな勝負に挑んでいる。戦場は「水道管」。老朽化が深刻なインフラ保全は急務で、市場規模は100兆円。
単身渡米した熱き日本人経営者は、何を目指し、何に悩み、何を試み、走り続けたのか。本書はその3年間の記録である。

ビジネス書ベストセラー2019.2.9

週刊ダイヤモンド2019年2月9日号に掲載されたビジネス書ベストセラーです。

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1.「メモの魔力」

2.「FACTFULNESS(ファクトフルネス)

3.「学びを結果に変えるアウトプット大全

4.「頭に来てもアホとは戦うな!」

5.「バカとつき合うな

6.「一人の力で日経平均を動かせる男の投資哲学

7.「嫌われる勇気

8.「1分で話せ

9.「神メンタル

10.「一流の気配り力