本屋は燃えているか

ブックストアの定点観測

2018-02-01から1ヶ月間の記事一覧

#田中 珍彦「珍しい日記」

// 「珍しい日記」田中珍彦 著 (木楽社) 元東急文化村社長、田中珍彦(うずひこ)さんの著書です。 若者の街渋谷という名前が定着した渋谷。 その変遷を見続けてきたという田中さんはインタビュー記事を見る限り、 渋谷を拠点とした遊び人のようです。 昔…

#河合雅司「未来の年表 人口減少日本でこれから起きること」

// 「未来の年表 人口減少日本でこれから起きること」河合雅司 著(講談社) 新刊本かと思ったら、全面カバーのオビが掛かった旧刊本でした。 最近、こんな売り方している本が多いです。 未来の年表 人口減少日本でこれから起きること (講談社現代新書) 第1…

#照井資規「イラストでまなぶ! 戦闘外傷救護 -COMBAT FIRST AID」

ビジュアルで理解できる日本初の総合的救命ハンドブック // 萌えキャラの表紙にちょっと油断してしまいます。 艦これやガルパンとかぶる気がするからかもしれません。 ページをめくると楽しい気分は吹き飛びます。 これはいざという時役に立つマメ知識・・と…

#フィルムアート社「漫画家、映画を語る。—9人の鬼才が明かす創作の秘密」

// 「漫画家、映画を語る。—9人の鬼才が明かす創作の秘密」島田一志ほか 著(フィルムアート社) いまやテレビや映画の原作供給源としてなくてはならない存在が漫画。 キャラクターや物語、背景美術も含めて、漫画家の荒木飛呂彦さんは「総合芸術だ」と述べ…

#勝部健太郎+無印良品コミュニティデザインチーム「新しい買い物 理想の社会を買い物でつくる。」

// 「新しい買い物 理想の社会を買い物でつくる。」勝部健太郎+無印良品コミュニティデザインチーム 著(KADOKAWA) 無印良品で扱っている商品のなかには、 本来想定していた使い方ではない使い方ができるものが数多くあります。 例えば、店に行くたびに購入…

#ジャン=バティスト・マレ「トマト缶の黒い真実」

// 「トマト缶の黒い真実 (ヒストリカル・スタディーズ)」ジャン=バティスト・マレ 著(太田出版) 「黒いインク」と呼ばれる酸化トマト。 古くなって酸化が進み、腐ってしまった濃縮トマトを使った商品のことを言うのだそうです。 「産地偽装」、奴隷的に安…

#ブレイディみかこ「子どもたちの階級闘争――ブロークン・ブリテンの無料託児所から」

// 「子どもたちの階級闘争――ブロークン・ブリテンの無料託児所から」ブレイディみかこ 著(みすず書房) 「わたしの政治への関心は、ぜんぶ託児所からはじまった。」英国の地べたを肌感覚で知り、貧困問題や欧州の政治情勢へのユニークな鑑識眼をもつ書き手…

CONTINUE Vol.51

「CONTINUE Vol.51」 2000年代を代表するサブカル雑誌『CONTINUE(コンティニュー)』 ゲームフリークたちが己が教養を身につけるべく、熱心に購読した伝説の雑誌です。 流行がアーケードゲームや家庭用ゲーム機からネットゲームに移ると同時に、 ゲーマーた…

#松田行正「RED ヒトラーのデザイン」

// 「RED ヒトラーのデザイン」松田行正 著(左右社) 左右社には超過激な本があります。 天下泰平な日本では、所持していても美術・デザイン関係の教養本として見逃されてしまう本です。 しかし、無警戒に所持していると大変な目にあう場合があるかもしれま…

#益田ミリ「今日の人生」

// 「今日の人生」益田ミリ 著(ミシマ社) 益田ミリさんのコミックエッセイの重版が入荷しました。 いろんな「今日」を益田ミリさんが描きます。 パンがおいしかった日、札幌に行った日、なんだかむなしい日......。そんな毎日の「人生」の彩、哀しさ、うれ…

#桑原清幸「駆け出しクリエイターのための お金と確定申告Q&A」

// 「駆け出しクリエイターのための お金と確定申告Q&A」桑原清幸 著(玄光社) 様々なブログを拝見すると思うのが、会社に属さずに生計を立てていく人たちの増加です。 「会社に属さず自分の力だけで生計を立てなさい」と煽るようなブログもみかけますが、…

#野呂エイシロウ「超一流の「気くばり」 能力より、スキルより、大切なこと」

// 「超一流の「気くばり」 能力より、スキルより、大切なこと」野呂エイシロウ*1 著(光文社) 「まずは型から入れ」という言葉をよく聞きます。 特にスポーツや習い事などの世界でこのやり方が広く使われています。 「見よう見まねからはじめましょう。続…

#斎藤勝裕「汚れの科学 汚れはどのように発生し、どのように消えるのか」

// 「汚れの科学 汚れはどのように発生し、どのように消えるのか」斎藤勝裕 著(SBクリエイティブ) 毎日のように新商品が登場する生活用雑貨の世界。 なかでも洗剤コーナーには、「最強の汚れ落とし」を謳う商品が山になっています。 つくつく宣伝文句に踊…

#吉田直樹「吉田の日々赤裸々。2 プロデューサー兼ディレクターの頭の中」

// 「吉田の日々赤裸々。2 プロデューサー兼ディレクターの頭の中」吉田直樹 著( KADOKAWA/エンターブレイン) 吉田の日々赤裸々。 『ファイナルファンタジーXIV』はなぜ新生できたのか 崖っぷちに瀕した『ファイナルファンタジー14』。不評を買った現行版…

#富増章成「超訳 戦国武将図鑑」

// 「超訳 戦国武将図鑑」富増章成 著(かんき出版) 本書は、戦国武将60人の生き方を、わかりやすい解説とイラストでざっくり知ることができます。また、戦国武将の「生き様」を、私たちが生活する現代社会に活かすことができるよう、戦国武将からのアドバ…

ファン・ホーム ~ある家族の悲喜劇

// 2011年度文化庁メディア芸術祭優秀賞の受賞展で出会ったアメリカンコミック作品。 生き苦しさ度★★★★☆ 「ファン・ホーム ~ある家族の悲喜劇」が新装版として再出版されます。 救済、承認、自己否定、存在・・・読みすすめるうちに 普段考えもしなかった(…

#蘇部健一「小説X あなたをずっと、さがしてた」

// 「小説X あなたをずっと、さがしてた」蘇部健一 著(小学館) 「WEBで期間限定全文無料公開しタイトルを募集」という方法がどのようなものか確かめるにはサイトを見るのが一番。 小説X | 小説丸 小学館のサイトを見てみると、著者が発信するツイッターが…

#朝日新聞出版「印象派への招待」

// 「印象派への招待」朝日新聞出版 編(朝日新聞出版) ルノワール、モネ、ドガ、ゴッホなどで知られる「印象派」。 19世紀のフランスで花開いた印象派は今も多くのファンを抱えています。 この時代に活躍した画家たちは、それぞれ強烈な個性を持つ人ばかり…

#デビッド・ヒューム「貧しい人を助ける理由 遠くのあの子とあなたのつながり」

// 「貧しい人を助ける理由 遠くのあの子とあなたのつながり」デビッド・ヒューム著(日本評論社) 貧しい人を助ける理由 遠くのあの子とあなたのつながり その逆風に立ち向かい、「貧しい人を助ける理由」を次々に挙げていく。 日本人さえ豊かでいられれば…

#横田真由子「一流の男はなぜハンカチを2枚持つのか 元GUCCI店長が明かす、成功する男の 美しい 習慣」 

// 「一流の男はなぜハンカチを2枚持つのか 元GUCCI店長が明かす、成功する男の 美しい 習慣」 横田真由子 著(朝日新聞出版) 制作現場の放送局員はスーツを着用することはまれです。 ビジネス番組などで経営者にインタビューする時は失礼がないようスーツ…

#髙頭晃紀「介護現場のクレーム・トラブル対応マニュアル」

// 「介護現場のクレーム・トラブル対応マニュアル」髙頭晃紀 著(ぱる出版) 現場の担当者が読むことを想定して書かれた本です。 介護・福祉の番組制作者や、高齢化が進む日本社会を取材する放送関係者にとっても役にたつ本です。 川崎市で発生した老人ホー…

#かずのすけ「オトナ女子のための美肌図鑑」

// 「オトナ女子のための美肌図鑑」かずのすけ 著(ワニブックス) アラサーちゃん世代のオトナ女子は悩み事を抱えています。 美容整形と美容皮膚科の違いがよく分からない人がいます。 どちらも健康保険が適用されない自由診療に属する医療なので、 テレビ…

#トム・ウェインライト「ハッパノミクス」

// 「ハッパノミクス」トム・ウェインライト 著、 千葉敏生 翻訳(みすず書房) 丸山ゴンザレスさんの本「世界の混沌を歩くダークツーリスト」(講談社)でも紹介された麻薬ビジネスの世界を、外国人ジャーナリストの視線でルポした本。 世界の危険地帯はだ…

ビッグコミック50年

// ビッグコミックは2018年2月に50周年を迎えます。 これを記念し、小学館では漫画界を支えてきた大物作家の新作や、 物故された作家の未発表作品などを集めた新刊を刊行します。 中高年のコミック愛好家にはうれしい一年になりそうです。 18年ぶりの新作と…