本屋は燃えているか

ブックストアの定点観測

2016-09-01から1ヶ月間の記事一覧

ウルトラQの世界を辿る本

映像関連書籍コーナーをいつのまにか侵略していた特撮本 // 「ウルトラQ」は1966年にテレビ放映が開始された円谷プロの空想特撮シリーズです。ドラマに登場するのは怪獣が中心で、ウルトラマンシリーズのような善玉ヒーローは登場しません。全28話。 「ウ…

連続テレビ小説 べっぴんさん Part1

大量入荷しました。 // 「連続テレビ小説 べっぴんさん Part1」渡辺千穂 著(NHK出版) 10月放送スタート、注目のNHK連続テレビ小説を徹底ガイド! 娘や女性のために心をこめて「特別な品=別品」の子供服作りに邁進するヒロインの物語。主演の新進気鋭の女優…

アニメ「3月のライオンに期待する」2

羽海野チカさんは幅広い年齢の読者を持つ漫画家です。 アニメの放送がきっかけとなって、さらなる読者が増えそうな手応えがあります。 売り場が小さな書店ですが、最新刊まで揃えたコーナーをつくって応援します。手作りの店内POPで応援します。 // この…

「べっぴんさん」のモデル登場

今日登場したのがこの本。皇室御用達になった主婦の本。 // 「ファミリア創業者 坂野惇子 - 皇室御用達をつくった主婦のソーレツ人生」中野明 著(中央公論新社) NHK連続テレビ小説『べっぴんさん』(ヒロイン・芳根京子)で話題沸騰。「皇室御用達ロングセラ…

秋のドラマ・原作本 NHK

NHKの秋ドラマの中から原作本を調べてみました。 // 「べっぴんさん」 「ママゴト」 「隠れ菊」 「プリンセスメゾン」 「子連れ信兵衛2」 「てるてる家族」(再) 「夏目漱石の妻」 「ファイティング40、ママはチャンピオン」 「運命に似た恋」 「べっ…

チロルくんのりんごの木

これまでに描いた絵本は100冊以上。児童文学界のノーベル賞といわれる「アストリッド・リンドグレーン記念文学賞」を日本人で初めて受賞した、日本を代表する絵本作家が荒井良二さんです。9月10日に上梓された最新刊がこの本。 // 「チロルくんのりんごの木…

言葉にできるは武器になる。

表舞台にお目見えした本です。 // 「言葉にできるは武器になる。」梅田悟司*1 著(日本経済新聞出版社) 「人に伝える・動かす」は、多くの人が様々な場面で直面し、悩むテーマ。いかに言葉を磨き上げるか? 誰にでもできる方法論を具体的に解説する本書は、…

週間ベスト10

経営・経済・ビジネス書部門のランキングです。 東京・八重洲ブックセンター調べ(9月11日~17日) // 1「デジタルトランスフォーメーション 破壊的イノベーションを勝ち抜くデジタル戦略・組織のつくり方」ベイカレント・コンサルティング 著(日経BP社) …

国政関連本の山

店先に積み上げられた国政関連の実用本 「国会便覧」「国会議員要覧」「国会要覧」「政界要覧」 政治部記者、報道デスクの必携書です。しかし、それ以外の部署からの引き合いもあるため、かなりの数を確保します。店内の政治・経済棚に置くとほかの本が迷惑し…

週間ベスト10

ランキングです。 東京堂書店神田神保町店調べ(9月20日) // 1「たてもの怪談」加門七海 著(エクスナレッジ) 2「〆切本」(左右社) 3「ヌメロ・ゼロ」(左右社) 4「学術書の編集者」橘宗吾 著(慶應義塾大学出版会) 5「虚人と巨人 国際暗黒プロデ…

下重暁子さん三たび

登場したのがこの本 // 「「父」という異性(ひと)」下重暁子 著(青萠堂) 本書における「父」に対する葛藤が、著者がベストセラー『家族という病』を書いた原点にもなっている。娘にとって、父という存在はわかろうとしなければわからない。父と娘の愛と確…

東京藝大:天才たちのカオスな日常

ついに出たか。本日登場したのがこの本 // 「最後の秘境 東京藝大:天才たちのカオスな日常」二宮敦人*1 著( 新潮社) 才能勝負の難関入試を突破した天才たちは、やはり只者ではなかった。口笛で合格した世界チャンプがいると思えば、ブラジャーを仮面に、ハ…

山形浩生<訳>不平等論

本日登場したのはこの本。 // 「不平等論」ハリー・G・フランクファート 著、山形浩生*1 訳(筑摩書房) 経済格差が拡大する今日、「平等」には絶対的な価値があると考えられがちだ。しかし格差は本当に悪なのか?道徳哲学の権威が、なんとこれに異を唱える!…

晴耕雨読の敬老の日

台風の影響もあり、雨模様の火が続きます。インドア派にとっては絶好の日和でもあることから、二子玉にある蔦谷家電に足を伸ばしました。 // 映画館は満員の人であふれています。 下のフロアにある書店は比較的すいています。蔦谷家電の展示を眺めると、人の…

週間ベスト10

ノンフィクション部門のランキングです。 丸善丸の内本店調べ(9月1日~7日) // 1「戦争まで 歴史を決めた交渉と日本の失敗」加藤陽子 著(朝日出版社) 2「英語のお手本――そのままマネしたい「敬語」集」マヤ・バーダマン 著、ジェームス・M・バーダマ…

洗って返せば大丈夫!

突然表舞台に当時要したのがこの本 「洗えば使える泥名言」西原 理恵子 著(文藝春秋) 「前科とお金とどっちが大事?」「毎日ウソついたらええやん」など、サイバラが出会った(いろんな意味で)どうかしてる人たちが放った言葉の劇薬。きれいごとじゃない。だ…

週間ベスト10

ランキングです。 東京堂書店神田神保町店調べ(9月13日) // 1「学術書の編集者」橘宗吾 著(慶應義塾大学出版会) 2「相倉久人にきく昭和歌謡史」相倉久人、松村洋 著(アルテスパブリッシング) 3「〆切本」(左右社) 4「海の見える理髪店」荻原浩 …

秋のドラマ・原作本 日本テレビ

10月はテレビの改変期。書店にとっては新しく始まるテレビドラマの原作情報が気になります。テレビ化されると売り上げが大きく代わるからです。日本テレビの新ドラマを調べてみました。 // 「地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子」 「THE LAST COP/ラスト…

秋のドラマ・原作本 TBS

10月はテレビの改変期。書店にとっては新しく始まるテレビドラマの原作情報が気になります。テレビ化されると売り上げが大きく変わるからです。TBSテレビの新ドラマを調べてみました。 // 「逃げるは恥だが役に立つ」 「彼岸島」 「コック警部の晩餐会…

週間ベスト10

ランキングです。 東京堂書店神田神保町店調べ(9月6日) // 1「〆切本」(左右社) 2「戦争まで 歴史を決めた交渉と日本の失敗」加藤陽子 著(朝日出版社) 3「海の見える理髪店」荻原浩 著(集英社) 4「九十歳。何がめでたい」佐藤愛子 著(小学館) …

週間ベスト10

文学・ノンフィクション部門のランキングです。 三省堂書店神保町本店調べ(8月29日~9月4日) 三省堂神保町本店と東京堂神田神保町店は歩いてすぐの距離にある大型書店です。ランキングを比較すると、登場する本が違っていることが多く、驚かされます。本の…

週間ベスト10

新書部門のランキングです。 横浜・有隣堂伊勢佐木町本店調べ(8月28日~9月3日) // 1「鋼のメンタル」百田尚樹 著(新潮社) 2「イギリス解体、EU崩落、ロシア台頭」岡部伸 著(PHP研究所) 3「アメリカはなぜ日本を見下すのか? - 間違いだらけの「対日…

マカロニ・ウエスタンの生き字引

映像制作関連書籍のスペースに突然現れた本。 // 「マカロニアクション大全 増補改訂新装版」二階堂卓也 著(洋泉社) B級のそしりを受けつつも、マカロニ・ウエスタンを筆頭にスパイ活劇、ジャーロ、カニバル・ホラーを世界中に撒き散らし、多くのファンを…

子殺しする親たち

今日登場したのがこの本。 「「鬼畜」の家:わが子を殺す親たち」石井光太 著(新潮社) 厚木市幼児餓死白骨化事件、下田市嬰児連続殺害事件、そして足立区ウサギ用ケージ監禁虐待死事件。本書はこれらの事件の詳細を、丁寧に追いかけたルポルタージュ。 神奈…

ハリーポッターシリーズ最新作登場

「ハリーポッターと呪いの子」の発売日が決まりました。全国の書店にとっての一大イベントです。負けてはいられないというのが正直なところです。 // 全世界でベストセラーとなったファンタジーの最新作が登場です。日本語版の発売日が確定して、予約の告知…

週間ベスト10

ランキングです。 東京堂書店神田神保町店調べ(8月30日) // 1「戦争まで : 歴史を決めた交渉と日本の失敗」加藤陽子 著(朝日出版社) 2「〆切本」夏目漱石ほか(左右社) 3「文庫本宝船」坪内祐三 著(本の雑誌社) 4「危険なビーナス」東野圭吾 著(…

仕事の流儀「作るのは、ともに歩む足」

記録も大切ですが、パラリンピックは人が生きる上で乗り越えなくてはならない壁や多様な価値観の存在などさまざまなことを気付かせてくれます。それは競技者だけでなく競技者を支える人すべてに及びます。 書店担当者がお奨めするのがこの一冊 「転んでも大…

パラリンピックが何倍も楽しめる本

リオ2016パラリンピック開会式を前に、観戦ガイドを買い求められる放送局員が増えてきました。7日の開会式に続き18日の閉会式まで22の競技が行われます。 // オリンピックとパラリンピックはほぼ同時期に開催されるため、放送局では特別の体制で放送に臨み…

週間ベスト10

文芸部門のランキングです。 東京・青山ブックセンター六本木店調べ(8月20日~26日) // 1「コンビニ人間」村田沙耶香 著(文藝春秋) 2「困難な結婚」内田樹 著(アルテスパブリッシング) 3「LIFE PACKING2.1 未来を生きるためのモノと知恵」高城剛 著…

あの人が愛した昼めしとは

食通のうんちくを味わう本です。 // グルメ情報があふれかえる時代です。毎日のようにグルメ情報を見ていると、どの店を選んだらいいかわからなくなります。献立紹介3割、人紹介を7割で伝えるのが「サラメシ」という生活時用報番組です。こうした編集はよ…