本屋は燃えているか

ブックストアの定点観測

週間ベスト10

ランキングです。 

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東京堂神田神保町店調べ(7月12日)

 

1「純喫茶、あの味」難波里奈*1 著(イースト・プレス

昭和の博物館である純喫茶には、子どもも大人も大好きな、ノスタルジックなメニューたちが今もなお並んでいます。いつでも同じ味が食べられるチェーン店とは違い、個人経営のマスターが作る料理には、譲れないこだわりや、お客様への想いがたっぷりとこめられているのが魅力。本書では、純喫茶を巡って十数年、訪ねたお店は全国1600軒以上の著者が厳選した「いま食べておきたい純喫茶の味」を全国57店紹介します。

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2「松尾芭蕉 おくのほそ道/与謝蕪村/小林一茶/とくとく歌仙 (池澤夏樹=個人編集 日本文学全集 12)」松浦寿輝辻原登長谷川櫂 著(河出書房新社

東北・北陸の各地を旅し、数々の名句や研ぎ澄まされた散文による夢幻的紀行「おくのほそ道」(新訳・松浦寿輝)をはじめ、「閑さや岩にしみ入蝉の声」(芭蕉)、「夏河を越すうれしさよ手に草履」(蕪村)、「白魚のどつと生るゝおぼろ哉」(一茶)といった名句の数々と、連句「『鳶の羽も』の巻」、長詩「春風馬堤曲」など、江戸期俳諧三人の巨星の名句・連句を精選し、新たに評釈を付す。俳諧の文学的・詩的魅力を味わい尽くす最良の入門書。他に、鼎談形式で歌仙を愉しむ『とくとく歌仙』より「『加賀暖簾の卷』について」なども収録。

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3「ジニのパズル」崔実 著(講談社

オレゴン州の高校を退学になりかけている女の子・ジニ。ホームステイ先でステファニーと出会ったことで、ジニは5年前の東京での出来事を告白し始める。ジニは日本の小学校に通った後、中学から朝鮮学校に通うことになった。学校で一人だけ朝鮮語ができず、なかなか居場所が見つけられない。特に納得がいかないのは、教室で自分たちを見下ろす金親子の肖像画だ。1998年の夏休み最後の日、テポドンが発射された。翌日、チマ・チョゴリ姿で町を歩いていたジニは、警察を名乗る男たちに取り囲まれ…。二つの言語の間で必死に生き抜いた少女の革命。21世紀を代表する青春文学の誕生!第59回群像新人文学賞受賞作。

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4「陸王」池井戸潤 著(集英社

勝利を、信じろ――。足袋作り百年の老舗が、ランニングシューズに挑む。社内にプロジェクトチームを立ち上げ、開発に着手する社長の宮沢。しかし、その前には様々な障壁が立ちはだかる。資金難、素材探し、困難を極めるソール(靴底)開発、大手シューズメーカーの妨害――。チームワーク、ものづくりへの情熱、そして仲間との熱い結びつきで難局に立ち向かっていく零細企業・こはぜ屋。はたして、彼らに未来はあるのか?


 

5「BB/PP」松浦寿輝 著(講談社

この女ならおれは愛せるかもしれない──人工知能搭載の最上級の“ヒト型擬體“を余生の伴侶として手にいれた青髭公を描く衝撃の表題作他、またいとこの姉妹と過ごした12歳の夏の夜のひとときを回想する『石蹴り』、病に倒れた旧友を見舞い「記憶」の意味について語り合う『手摺りを伝って』 など、魅惑の9篇を収録する芥川賞作家の傑作小説集。

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6「パラレルキャリア──新しい働き方を考えるヒント100」ナカムラクニオ 著(晶文社

「働き方」のサードウェーブがやってきた! これからはいくつかの小商いをかけ持ちして働く「パラレルキャリア」の時代。話題のブックカフェ「6次元」のオーナーが、これから訪れる「大複業時代」に向けて、新しい働き方の心得を説く実践テキスト。「マキコミュニケーションを起こせ」「ツッコミビリティを大切に」「勝ち組ではなく価値組を目指す」「スローライフよりもフローライフを」など、新感覚のヒントがたくさん。「年中無休」より「年中夢中」な生き方を!

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7「困難な結婚」内田樹 著(アルテスパブリッシング)

今より幸せになるために結婚してはいけません──
悩めるあなたへ贈る、「真に役立つ」結婚論。

8「伯爵夫人」蓮實重彦 著(新潮社)

著者22年ぶりとなる衝撃の長編小説。

 

9「不運と思うな。大人の流儀6 a genuine way of life」

愛する人と別れ、大切な家族をなくし、夢破れ、道を失っても、人はまたいつか、ちがう幸せを手にする。生きる勇気が湧いてくる。感動の1冊!


 

10「人間晩年図巻 : 1995-99年」関川夏央 著(岩波書店

阪神淡路大震災地下鉄サリン事件少子高齢化、デフレ…。「戦後」が終焉し、日本社会が変質するなか、「晩年」を生き、世を去った者たち。

*1:東京喫茶店研究所二代目所長。東京生まれ・東京育ち。現在、会社員でありながら、仕事帰りや休日にひたすら訪ねた純喫茶は1600軒以上。学生時代に、「昭和」の影響を色濃く残す家具・雑貨・洋服などに夢中になり、当時の文化遺産でもある純喫茶の空間を、日替わりの自分の部屋として楽しむようになる。その後も、東京を中心に全国の純喫茶を巡り、ブログ「純喫茶コレクション」に店内の様子や訪問時の記録を綴っている。著書に、『純喫茶コレクション』(PARCO出版)『純喫茶へ、1000軒』(アスペクト)など。純喫茶の魅力を広めるためマイペースに活動中。