本屋は燃えているか

ブックストアの定点観測

週間ベスト10

ランキングです。 

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東京堂書店神田神保町店調べ(9月6日)

 

1「〆切本」(左右社)

「かんにんしてくれ給へ どうしても書けないんだ……」
「鉛筆を何本も削ってばかりいる」
追いつめられて苦しんだはずなのに、いつのまにか叱咤激励して引っ張ってくれる……
〆切とは、じつにあまのじゃくで不思議な存在である。
夏目漱石から松本清張村上春樹、そして西加奈子まで
90人の書き手による悶絶と歓喜の〆切話94篇を収録。
泣けて笑えて役立つ、人生の〆切エンターテイメント! 

〆切本

〆切本

 

 

2「戦争まで 歴史を決めた交渉と日本の失敗」加藤陽子 著(朝日出版社

かつて日本は、世界から「どちらを選ぶか」と三度、問われた。より良き道を選べなかったのはなぜか。日本近現代史の最前線。 

戦争まで 歴史を決めた交渉と日本の失敗

戦争まで 歴史を決めた交渉と日本の失敗

 

 

3「海の見える理髪店」荻原浩 著(集英社

伝えられなかった言葉。忘れられない後悔。もしも「あの時」に戻ることができたら…。母と娘、夫と妻、父と息子。近くて遠く、永遠のようで儚い家族の日々を描く物語六編。誰の人生にも必ず訪れる、喪失の痛みとその先に灯る小さな光が胸に染みる家族小説集。 

海の見える理髪店

海の見える理髪店

 

 

4「九十歳。何がめでたい」佐藤愛子 著(小学館

【編集担当からのおすすめ情報】
収録されたエッセイの中には、15年に大阪・寝屋川市で起きた中学1年の少年少女殺害事件や、16年に発覚した広島・府中市の中学3年生の「万引えん罪」自殺問題から、高嶋ちさ子さんのゲーム機バキバキ事件や橋下徹大阪市長のテレビ復帰に至るまで、折々の出来事と世間の反応について歯に衣着せぬ物言いで迫ったものもあります。

とりわけそうした時評からは、怒れる作家と称される佐藤さんのあたたかな眼差しが心に沁み入ります。世間で論じられていた視点とは全く違う、佐藤さんならではの視点にも注目してください。

九十歳。何がめでたい

九十歳。何がめでたい

 

 

5「漂うままに島に着き」内澤旬子 著(朝日新聞出版)

乳がん治療の果てに、
離婚をし、一人暮らしを始めた著者。
しかし、
東京のせまいマンション暮らしが我慢できなくなり、
地方移住を検討し始める。
香川県の小豆島に移住を決め、
引っ越しを終えてからの折々の心境の変化をつづった
地方移住顛末記。 

漂うままに島に着き

漂うままに島に着き

 

 

6「「南京事件」を調査せよ」清水潔 著(文藝春秋

77年目の「調査報道」が事実に迫る。
南京事件」は本当にあったのか?
なかったのか?

戦後70周年企画として、調査報道のプロに下されたミッションは、77年前に起きた「事件」取材だった。「知ろうとしないことは罪」――心の声に導かれ東へ西へと取材に走り廻るが、いつしか戦前・戦中の日本と、安保法制に揺れる「現在」がリンクし始める……。伝説の事件記者が挑む新境地。 

「南京事件」を調査せよ

「南京事件」を調査せよ

 

 

7「シブいビル 高度成長期生まれ・東京のビルガイド」鈴木伸子 著、白川青史 写真(リトルモア

昭和のビルよ、永遠に――。

1964年東京オリンピック前後、高度経済成長期に建設された、
昭和の香りただようビル。

建設から半世紀を経て、建築として円熟味の増したシブい味わいが、
たまらなくカッコイイ!

ビルの外観はもちろん、「近未来の宇宙ステーション」を彷彿とさせるエレベーターホール、
手すりのデザインも美しい螺旋階段、堂々とした佇まいの総大理石の壁面、空間を埋めるモザイクタイル壁画、
円みを帯びた窓やアールがかった天井の形状、ビル最上階の回転ラウンジや老舗喫茶店などビル内の施設……
デザインや建材のひとつひとつが時代を映し、美しく輝いている。

2020年東京オリンピックを目前に、急ピッチで再開発の進む都心において、
いま見ておくべき貴重なビルに憩い、ときめき、愉しむための一冊。

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東京交通会館/有楽町ビル・新有楽町ビル
新橋駅前ビル/ニュー新橋ビル
日本橋髙島屋 増築部分/中野ブロードウェイ
ソニービル/紀伊國屋ビル
ホテルニューオータニ/ロサ会館
サンスクエア/ホテルオークラ東京 別館
パレスサイドビル/三会堂ビル
目黒区総合庁舎/柳屋ビルディング
コマツビル/新東京ビル・国際ビル
……これぞシブいビル! 厳選の20棟を徹底ガイド!!
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・オールカラー128ページに約200点の図版を収録
・巻末には1954年から1973年の東京の風景や暮らしを知る年表も収録 

シブいビル 高度成長期生まれ・東京のビルガイド

シブいビル 高度成長期生まれ・東京のビルガイド

 

 

8「芸能人寛容論: テレビの中のわだかまり」武田砂鉄 著(青弓社

「cakes」人気連載を厳選し、大幅に加筆・修正。書き下ろし5本を追加。「ワダアキ考」、ついに書籍化!

芸能人寛容論: テレビの中のわだかまり

芸能人寛容論: テレビの中のわだかまり

 

 

9「スペース金融道」宮内悠介 著(河出書房新社

人類が最初に移住に成功した太陽系外の星―通称、二番街。ぼくは新生金融の二番街支社に所属する債権回収担当者で、大手があまり相手にしないアンドロイドが主なお客だ。直属の上司はユーセフ。この男、普段はいい加減で最悪なのに、たまに大得点をあげて挽回する。貧乏クジを引かされるのは、いつだってぼくだ。「だめです!そんなことをしたら惑星そのものが破綻します!」「それがどうした?おれたちの仕事は取り立てだ。それ以外のことなどどうでもいい」取り立て屋コンビが駆ける!新本格SFコメディ誕生。 

スペース金融道

スペース金融道

 

 

10「本人遺産」南伸坊 著(文藝春秋

 本人すら知らない「本人」に会えるのもこれで最後

ショーンKから号泣議員に小保方晴子又吉直樹錦織圭などなど世間の話題をさらったあの人になりきる爆笑の本人術、完結。 

本人遺産

本人遺産