本屋は燃えているか

ブックストアの定点観測

四季のまつりとご当地ごはんが天こ盛り

コミックコーナーの面陳(表紙を見せて陳列する)本です。

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「おまつり万歳! 日本全国、四季のまつりとご当地ごはん」たかぎ なおこ 著(文藝春秋

ドンドンヒャララ ワッショイワッショイ!
楽しくおいしいお祭りに出かけてきました~!

絶景のお祭り、伝統のお祭り、
かわいいお祭り、踊りまくりのお祭り…。
春夏秋冬、近所のお祭りから旅先でのお祭りまで
大盛り上がりのお祭りコミックエッセイ!

桜と紅葉を同時にお花見、犬や金魚だらけのお祭り、
昼間の花火、ファンタスティックな雪まつりなど
全国・四季折々のお祭り体験を収録。

 放送局員は例外なく「祭り好き」です。祭りの喧噪や高揚感、一体感といった自分が参加して楽しむということではなく、仕事として付き合わざるを得ないからです。大きな祭りは「オリンピック」があります。「国政選挙」も”まつりごと”と言うくらいですから当然大好き。では地方の祭りはというと、日曜祝日のニュースを彩るのはかならずといっていいほど高確率で祭りの話題が登場します。ニュースデスク席には、先物情報をまとめたネタ帳が置いてあります。発生ものがない「ヒマな1日」は、放送時間の尺を稼ぐために歳時記としての祭りの取材に向かいます。

祭りは定番商品化しているといっても過言ではありません。ちょっとした切り口を見つければ味がでることは分かっているのですが、密着・深掘りするにはやや手が足りないといったところが悩みの種です。

そんな取材者が頼りにするのが、民間の取材者の皆さんが書いたルポです。対象に対する愛情や、足で稼いだ知識、人脈も期待できるかも知れません。しゃべれる人ならコメンテーター・リポーターとしての役割までおんぶにだっこする場合すらあります。つまり、放送局員にとっては絶好の情報源です。したがって本屋も、この手の本を見つけたら大いに厚遇してしまいます。