本屋は燃えているか

ブックストアの定点観測

足で稼いだ秘密満載「東京喫茶帖」

趣味・実用コーナーに並んだのがこの本

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「東京喫茶帖」飯塚めり(カンゼン)

イラストで東京の喫茶店を案内するカフェガイドです。

今日行きたくなる、珠玉の54軒を紹介!
喫茶の名店で贅沢なひとり時間を

喫茶好きのイラストレーターである著者が、
大好きなお店でお茶をするたびに
こっそり描いている絵日記を一冊の本にまとめました。

ひとり時間を贅沢に楽しめるレトロな喫茶店、
雨の日に行きたくなる見晴らしカフェ、
都内で旅気分を味わえるヨーロッパ風カフェなど、
54軒のお店を雰囲気やシチュエーション別にイラストで紹介。

掲載されている飲み物、食べ物はすべてイラストで描き、
喫茶店を楽しむための要素をまるごと詰め込みました。
本書を読めば、今のあなたの気分にピッタリなお店が見つけられます。

イラストでめぐる都内カフェ歩きを楽しんでみませんか?

 どこかで見たことがと調べると、先日行ってきた「コミティア」で見かけた本でした。著者も来ていたはずです。立ち寄れば良かった。

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 もともとは自費出版のガイド誌「喫茶モンスター」に掲載されていた記事。ある程度溜まったところで商業出版したのでしょう。こうした形で世に出る本を目にするようになりました。著者のツイッターには取材先のメニューがいくつか掲載されています。

twitter.com

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「『東京喫茶帖』の原型となった喫茶店めぐりZINE「別冊カフェモンスター」のVol.05〜08までを期間限定でお取り扱い中」とあります。 

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情報発信の鉄則は「自分の足で歩いて記事を書くこと」だといわれます。情報の裏付けがないといくら上手なイラストが描けてもそれだけで終わります。足を使って調べることで、誰も紹介したことがない情報に出会える確率はグンと高まります。

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この本の魅力は、なによりメニューをおいしそうに再現していることもありますが、「入り口の空間がかっこいい」とか「サイズが大きい」「トッピング用のサービスがある」など、誰も紹介していない主観的な情報が記載されている点にあります。言ったことがないと書けるものではありません。実際に足を運び、身銭を切ることでしか表現できない熱意を感じます。真実は細部に宿るのです。

東京喫茶帖

東京喫茶帖

 
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