表紙タイトルからは、トンデモ研究にのように見えますが実は貴重な日本庶民史の研究報告です、
「ブルマーの謎: 〈女子の身体〉と戦後日本」山本雄二 著(青弓社)
ブルセラブームを契機に批判を受け、1990年代以降に学校現場から姿を消したブルマーは、なぜ60年代に一気に広がり、30年間も定着・継続したのか。資料探索や学校体育団体・企業への聞き取り調査から、普及のプロセスと戦後日本の女性観の変容を明らかにする。
山本ゼミ・ブルマー研究班誕生の瞬間をゼミ生であり発案者の小松聰子さんが記した記事を発見しました。庶民の暮らしの歴史は記録として残されることなく消えていくものが多いものですが、「ブルケン」と題したサイトを辿ると意外な事実が次々に発見されます。ゆとり教育も真っ青な「競わない体育」の実践がブルマー普及を後押ししたこと。ブルマーの息の根を止めたのは「ブルセラ」ブームではなく実は「シンガポールの日本人学校でのブルマー着用事件」だった。こうした発見は、埋もれた庶民史を掘り起こすことの意味を伝えてくれます。
http://buruken.world.coocan.jp/