第21回手塚治虫文化賞
昨年刊行された単行本(シリーズ作品も含む)が対象。社外選考委員による上位8作品が「マンガ大賞」の候補作品に選ばれました。「マンガ大賞」のほか「新生賞」「短編賞」があわせて4月下旬ころ発表されます。
「クジラの子らは砂上に歌う」梅田阿比 著(秋田書店)
砂がすべてを覆い尽くす世界。砂の海を漂う巨大な漂泊船“泥クジラ”で暮らす少年チャクロは、誰ひとり見たことのない外の世界に憧れを抱きつつ、仲間たちと変わらぬ日々を過ごしていた。そんなある日、突然漂着した廃墟船の中で、チャクロは1人の少女と出会う…。
「ゴールデンカムイ」野田サトル 著(集英社)
舞台は気高き北の大地・北海道。時代は、激動の明治後期。
日露戦争という死線を潜り抜け『不死身の杉元』という異名を持った元軍人・杉元は、ある目的の為に大金を欲していた…。
一攫千金を目指しゴールドラッシュに湧いた北海道へ足を踏み入れた杉元を待っていたのは…網走監獄の死刑囚達が隠した莫大な埋蔵金への手掛かりだった!!?
雄大で圧倒的な大自然! VS凶悪な死刑囚!! そして、純真無垢なアイヌの美少女との出逢い!!!
莫大な黄金を巡る生存競争サバイバルが幕を開けるッ!!!!
ゴールデンカムイ 10 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
- 作者: 野田サトル
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2017/04/19
- メディア: Kindle版
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「SAD GiRL」高浜寛 著(リイド社)
生きていこう、まるで挫折したことがないかのように――
主婦・村上詩織は睡眠薬の過剰摂取により救急搬送され、翌日、失踪。二度と戻ることはなかった……
時に滑稽なほど墮ちて、墮ちて、墮ち切った先に意外すぎる結末が……
人生の奈落でそっと輝く珠玉の中短編集。
真っ当な社会生活から脱落した女の果てしない転落を透徹した眼差しで描く表題作の他、若くして他界した“仲間”に捧げる『ロング・グッド・バイ』、揺れる家族のひと時を切り取った『My Mellow Christmas』、など、初邦訳2作を含む傑作5編を収録。
「昭和元禄落語心中」雲田はるこ 著(講談社)
満期で出所の模範囚。だれが呼んだか名は与太郎(よたろう)。娑婆に放たれ向かった先は、人生うずまく町の寄席。昭和最後の大名人・八雲(やくも)がムショで演った「死神」が忘れられず、生きる道は噺家と心に決めておりました。弟子など取らぬ八雲師匠。惚れて泣きつく与太郎やいかに……!?
「トクサツガガガ」丹羽庭 著(小学館)
仲村さんは26才のOLさん。
職場では女子力が高いと見られているけど、
実は女死力滾る「特オタ(特撮オタク)」!
オタバレが怖くて、一人ぼっちでコソコソしながら生きてるよ。
人目につかないフィールドのカプセルトイを求めて街をさすらったり、
一人カラオケで“特ソン(特撮ソング)"歌いまくったり…
ヒーローの言葉を胸に、今日も進むよ「特オタ」道!
「ど根性ガエルの娘」大月悠祐子 著(白泉社)
国民的ギャグマンガ「ど根性ガエル」の作者は、家族をめちゃくちゃにした父親だった!? ギャンブル、DV、娘の財布からお金を盗む、失踪……。衝撃の家族 エピソードを、実娘が描きます。衝撃の家族エピソードを、実娘が描 きます。家族崩壊と再生の物語。
「花に染む」くらもち ふさこ 著(集英社)
宗我部花乃は、弓を通じて親しくなった比々羅木神社の次男・陽大とは"親友"の仲。
ふたりが中学生の時に比々羅木神社が火事になり、その火事で両親と兄・陽向を亡くした陽大は心因性ショックで心神喪失状態になってしまう。その後、陽大が関西のケア施設へ預けられ、以来、花乃とは音信不通に。
花乃は高校生になっても弓を続けていたが、スランプに陥り、弓道をやめてしまう。スポーツ栄養士の資格をとるため料理学校に通い始めるが、それでも弓への思い断ち切りがたく茴香女子大学に入学しなおし、弓道部に入部。雛の勧めもあり、陽大と同じアパートに引っ越して新生活を始める。
復帰後第一線で団体戦に出場、勝利を収める。その日の夜、陽大が楼良を連れて帰ってきたことに気付いて…?
「レインマン」星野之宣 著(小学館)
主人公・雨宮瀑は母の死を契機に、超心理学研究所に勤める。そんな時、瀑に瓜二つの男が瀑の目の前で自殺。そして精密検査で瀑には脳のないことが判明した。連続する怪事件の意味は? 宇宙を、そして歴史を経巡り物語を紡いできた巨匠挑む、「人間に秘められた力」の世界!?