八十年代のFM黄金期を支えたDJのエッセイ集登場。
「ラジオに恋して ぼくらのラジオデイズ1980-2016」ルーシー・ケント 著(ゴマブックス)
1988年に開局したJ-WAVEの初代DJルーシー・ケント氏 の初のエッセイ本。ラジオ好き、音楽好きは、懐かしくも新鮮に当時を思い出せる秘話が満載です。巻末には、「DJ特別対談 ルーシー・ケント×ジェームス天願 ぼくたちは西麻布ではじめて出会った」を特別収録。
働く人の比率が圧倒的に多いテレビ局の中において、ラジオの仕事は少人数の場合が多いだけ自由度が高い気がします。スケジュール調整に忙殺されることも相対的に少なく、自分の仕事に割ける時間にも恵まれている気がします。
米国ラジオを聴いて育ち、音楽に目覚め、ポップスを学んで仕事にしてしまった人物の初エッセイ集です。放送の合間に書きためたブログはなんと10年分の分量があります。この蓄積が秘話の秘密なんですね。
喋ることは聞くことであり、書くことであることがわかります。