破綻、倒産、粉飾…「ヤバい」企業の決算書を使った迫真の解説。東芝、シャープ、ソフトバンク、三菱商事、三井物産など、すべて実名で登場します。危ない会社の見分けかたから、最新のキーワードまでをざっくり紹介。明日から決算書の見方が変わります!
阪神タイガースのタテジマを連想する黄色と黒の配色は、デザインの世界では「警戒色」と呼ばれる威嚇的な配色です。表紙には歓楽街の客引きのようないかがわしさをたたえた俗語が踊ります。書店員はどぎついデザインの本を見ると、内容はさておき見た目で判断してしまうことがあるので、危うくこの本はその他多数のキワモノコーナーに並べられそうになりました。
この本は、列記とした経営分析本。それも駆け出しの経済記者には教科書のような本だと聞いて、あるべき位置に並べ直しました。
資金繰りが安定しているか」といったベーシックな経営分析にとどまらず、「粉飾」「不祥事などの経営リスク」「巨額買収の影響」など、類書ではあまり触れられないポイントについても解説をしているのが特徴です。
ターゲットは投資家向けの本のようですが、”ヤバい”目に遭った企業がすべて実名で登場するところが当店にとっては注目です。放送の仕事は経済を中心とした世の中の動きと連動しているため、ニュース企画などの制作者の間で役に立ちそうとにらんでいます。