万雷の拍手で迎えたい「奇書」でした
魂を揺さぶる良書
面白いだけではありません。
東京別視線さんのツイートで知った奇書がこの本。Amazon書評欄でも高い評価です。書評を寄せる人たちのコメントがみな生き生きしているのは、子どもが大好きなテーマをクソ真面目に扱っているからなのでしょう。人を選ぶ本なので、読みたい人にだけにおすすめします。
野糞歴43年、伊沢正名氏『くう・ねる・のぐそ』が凄い!拭き心地いい葉っぱ図鑑、40年の野糞率、千日行の記録、糞の袋とじなど類を見ない内容。「あろうことか正月早々から野糞を休んでしまった」「ヒマワリの葉はしなやかで特級品」と名言だらけhttps://t.co/xXlF1A2Z4E
— 東京別視点ガイド (@another_tokyo) 2017年5月5日
「ヤマケイ文庫 くう・ねる・のぐそ 自然に「愛」のお返しを」伊沢正名 著(山と渓谷社)
21世紀の奇書誕生!
意識的野糞を始めて35年。
元菌類写真家・伊沢正名氏は、糞土師(ふんどし)として、連続野糞記録3000日、のべ1万回以上の大記録を樹立した。一見、奇行とも思えるその行為の背景には、食べることばかり関心をもち、排泄物には興味を持たない、表層的エコロジーブームへの強烈なアンチテーゼがあった。
「表層的エコロジーブーム」と突きつけられると、ぐうのねも出せなくなります。子どものような純粋さでこの問題と正面から、愚直に付き合ったのが著者のすごいところです。
成毛眞:本書は、おそらく世界中を見ても類書がまったくない、唯一無二の本。そのテーマからして他の追随を許さない、まさに「独走」状態の一冊だよね。であるからして、この本の最後に誰かがしたり顔して何か付け加えたって、蛇足もいいところで、むしろ本書の価値を落とすばかりだと思うんだ。そこで、われわれHONZが愛するこの世にも稀なる作品をせめて応援させてもらうため、代表と編集長による、おそらく本邦初の「対談式文庫解説」を敢行したいというわけです。伝説の奇書『くう・ねる・のぐそ』文庫化記念! 対談式文庫解説 - HONZ