「バノン 悪魔の取引: トランプを大統領にした男の危険な野望」ジョシュア・グリーン 著(草思社)
雨後の筍のように大量に出版されるトランプ大統領の関連書籍にくらべ、
トランプを大統領に育て上げたとされる黒幕の存在はあまり公開されていません。
マイケル ウォルフ,Michael Wolff
早川書房 2018-02-23
先日、"暴露本"を出版したことで世間を騒がせた
スティーブン・ケビン・バノン*1もその一人です。
「大統領の最側近」「陰の大統領」とも言われ、アメリカ第一主義の中心人物でもあります。
主席戦略官を解任された今も「依然として、トランプ大統領と言葉を交わす関係であり、政権への影響力を保っている」とも言われています。
バノンとは一体何者なのか。
ビジネス誌. Bloomberg Businessweek*2 の上級通信員である著者が綴った注目の評伝です。
誰も予想できなかった
トランプ大統領誕生。その陰にはこの人物がいた。
米海軍→ハーバード
ビジネススクール→
ゴールドマン・サックス→メディア業界→極右サイト・
ブライトバート会長、そしてトランプ陣営の
選挙参謀、政権で主席戦略官兼大統領上級顧問となるも突然解任――。
ネットメディアを過激な攻撃兵器にして、極右ポピュリスト、
オルタナ右翼と批判されながらも、主要メディアに浸透し国民世論を動かしたこの男とは何者なのか?
本書は数年間に及ぶバノン本人および周辺取材、大統領選の全過程への詳細な取材を通じて、アメリカを揺るがしたこの「事件」の背後に存在する驚くべき
地殻変動を示唆する渾身のノンフィクション。トランプを激怒させ、バノン解任の一因になったともいう衝撃の書。
ジョシュア・グリーン
草思社 2018-03-16