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#森川智之「声優 声の職人」

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「声優 声の職人」森川智之*1 著(岩波書店

そもそも声優という仕事はプロダクションと契約を結んだりしてやっていく個人事業主なのですが、まるで就職先の一つであるかのように捉えている人がいるそうです。さらに、300あるイスを1万人以上が狙うという需給のバランスの悪さ、収入の不安定さなど、声優を続けていくことのハードルはいろいろある

ベテラン声優の大塚明夫さんは著書「声優魂」の中で、声優の世界を「ハイリスク・ローリターン」の一言で表現しています。

http://ji-sedai.jp/book/publication/works/seiyudamashii.pdf

それでも声優の道を志す若い人たちが後を絶たないのは、なりたい自分をわかりやすい形で具現化する存在だからかも知れません。

この世界の厳しさを知るにはプロフェッショナルの生き方を様々な角度から学ぶのがいちばんです。

ameblo.jp

「厳しさはよく分かった。それを踏まえてでも挑戦したい」という人を、業界は待ち望んでいるようです。

 

*1:1967年東京に生まれ、神奈川で育つ。1987年に声優としてデビューし、アニメ、洋画吹替え、ナレーションなど幅広い活躍を見せる。2011年には声優事務所アクセルワンを設立し、現在まで代表取締役を務める。出演作品は『ズートピア』のニック・ワイルド役、『FINAL FANTASY』シリーズのセフィロス役など多数。『アイズ ワイド シャット』以降の作品におけるトム・クルーズの吹替えは専属で担当している。BL(ボーイズラブ)作品にも数多く出演しており「帝王」の愛称で親しまれている。