「「少年ジャンプ」 黄金のキセキ」後藤広喜*1 著(ホーム社)
少年ジャンプの部数を支えた一読者でした。
後藤広樹編集長の名前は「トイレット博士」*2の中で見つけた記憶があります。
漫画家にとって編集者はパートナーだと思っていましたが、実は恐怖の存在であることを漫画家は面白おかしい存在として描いていたのです。
「マガジン」「サンデー」に遙かに及ばない格下の少年誌だった少年ジャンプはその後爆発的に部数を伸ばします。
しかし「下品なマンガ」の中でいじられまくった鬼の編集長がその影の主役だったとはいまだに信じられずにいます。
「ヘタな書評を書こうものなら鉄拳制裁されそうでチョット恐いです(笑)」と、『そしてボクは外道マンになる』の平松伸二さんが週刊文春の書評欄で書いていたように
「『少年ジャンプ』支えた主役は、言うまでもなく漫画家とその作品だ。」とまえがきで断言する筆者の熱い思いが垣間見える著作です。
あわせて読むと、知られざる作家と編集者の関係を垣間見ることができるかもしれません。