本屋は燃えているか

ブックストアの定点観測

#スティーヴン★スピルハンバーグ 「パンダと犬」

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「パンダと犬」スティーヴン★スピルハンバーグ 著(ぴあ)

スティーヴン★スピルハンバーグさんはInstagramで人気のイラストレーターです 。

マンガにはパンダの姿をしたご自身と、愛犬の梅吉(老犬ビーグル)の日常がつづられています。

ユーモアとペーソス。あるある感。

「野良スコ」を思わせるキャラクターは、一度見たら忘れないわかりやすさです。

日常生活の様々なシーンに登場する日も遠くなさそうです。

 

(@steven_spielhamburg)

 

#門りょう「北新地の門りょう ナンバーワンキャバ嬢の仕事とお金と男のホンネ」

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「北新地の門りょう ナンバーワンキャバ嬢の仕事とお金と男のホンネ」門りょう 著(トランスワールドジャパン) 

 

大阪・北新地の “伝説のキャバクラ嬢” 門りょうさんによる自叙伝です。

年収2億円超え、引退まで一度もナンバーワンから落ちたことがないという門りょうさん。

筋の通ったプライドと美意識の高さから支持する女性も多く、発売前予約で2万部を達成、発売初日に重版が決まるほどの人気ぶりを見せました。

ちなみに「門りょう」という変わった名前は、「クラブ門のりょう」が名前のように定着したものなのだそう。

高級シャンパンのアルマン・ド・ブリニャックを日本一おろしたことから、テレビ番組ではたびたび“アルマンド姉さん”としても紹介されました。

 

年収2億円超え! ! インスタのフォロワー22 万人! ! 元No.1キャバ嬢、門りょう初の自叙伝!! 嘘偽りのないストレートな物言いと、目標を言葉にして、 ナンバーワンのキャバ嬢になった、門りょうのシンプルな 思考がみえる名言集。一晩で何百万、何千万という売上を 叩き出す天性の集客能力を誇る彼女の仕事のノウハウも紹介。 全ての取材を断った結婚式のドレス姿を本作にて初披露!! 狙いもなにも計算がない自然体な生き様を「門りょうって何者や」「ナンバーワンのおきて」 「ナンバーワン営業術」「お金の使い方」「男と客のさばき方」に分けての名言を紹介。 細かい駆け引きとかめんどくさい。自然体でいたほうがうまくいく。 ぶっちゃけ、なんも計算とかしないですもん。 正解なんてない、自分が選んだことがすべてや。そんな勇気がわいてくる。

#F「真夜中乙女戦争」

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「真夜中乙女戦争」F著(KADOKAWA

「もし大学一年生の四月の頃の自分に戻れたならば、どんな後悔を大人は語るだろう」

30を過ぎた大人は信じてはいけない。昔誰かが言ったことばの中身を

この一文から始まる小説を見て思い出しました。

青春は懐かしいと思う人は残酷です。

フォロワー数20万人の著者は残酷の意味をこの本に託している気がします。 

 

ライト文芸ランキング 2018.04.28

ランキングです。(日販調べ2018年3月21日)

アニメ配信中の『異世界居酒屋「のぶ」』が動いています。

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1 「月が導く異世界道中(14)」 あずみ圭 (アルファポリス

2 「ログ・ホライズン(11)」 橙乃ままれKADOKAWA

3 「異世界はスマートフォンとともに。(12)」 冬原パトラ (ホビージャパン

4 「とあるおっさんのVRMMO活動記(15)」 椎名ほわほわ (アルファポリス

5 「転生したらスライムだった件(12)」 伏瀬 (マイクロマガジン社

 

6 「神達に拾われた男(3)」 Roy (ホビージャパン

7 「異世界居酒屋「のぶ」(5)」 蝉川夏哉 (宝島社)

8 「痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。(3)」 夕蜜柑 (KADOKAWA

9 オーバーロード(7) 丸山くがね KADOKAWA

10 オーバーロード(1) 丸山くがね KADOKAWA

#デイヴィッド ヤング「影の子」

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「影の子」デイヴィッド ヤング 著(早川書房

国家の闇とは組織の闇です。

小さな忖度と、その世界だけにしか通じない正義が積み重なると強固な「檻」ができあがります。

檻を支えるのは自分たちさえ良ければいいという「おためごかし」の論理です。

過去に学ぶことの大切さを忘れてはならないことをこの寓話は教えてくれます。

 

#長谷川正人「決算書で読む ヤバい本業 伸びる副業」

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「決算書で読む ヤバい本業 伸びる副業」長谷川正人 著(日本経済新聞出版社

アマゾンレビューで高い評価(5)を受けたビジネス書です。

例えば紡績会社で知名度を誇ったカネボウが、化粧品の老舗ブランドに変身したように、事業を乗り換える企業が目立ちます。

小売から金融に軸足を移すイオン。不動産に手を伸ばすフジテレビ。本業で培った技術を伸ばすのではなく、イメージとは違う事業が稼ぎ頭の企業の中身は一体どうなっているのか。

そんな疑問に答える切り口が「決算書」です。

お金の流れを辿るのがなぞを解く鍵というのは、映画「マルサの女」や「アンタッチャブル」などで立証済みの方程式です。

決算書が真っ正直に書かれている企業は信用しても大丈夫。

データで仮説を立証する探偵小説に似た味わいです。

#影山裕樹「ローカルメディアの仕事術:人と地域をつなぐ8つのメソッド」

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「ローカルメディアの仕事術:人と地域をつなぐ8つのメソッド」影山裕樹*1著・編集ほか(学芸出版社

ローカルメディアがブームです。

写真機材の普及や情報発信ルートの多様化、費用を巡るハードルなどかつてないほど個人が簡単に情報発信できる時代になっています。

環境がよくなったと言っても、メッセージを伝えるのは人であることに変わりはありません。地域からの情報発信を志す人にはよく知られた、フロントランナーの共著です。

取材やインタビュー、編集やプロデュースと実例も交えて解説しているので、ローカルの情報発信を進めていく上で示唆に富んだ実用書です。

丁寧な聞き書きとリサーチ、 街の人の素の声を聞きとる方法、収益をめぐる試行錯誤、魅力的な誌面の作り方、文章術と心構え・・・ヒントをもらうことができます。

 

影山 裕樹/編集者。プロジェクト・エディター。千十一編集室代表
幅 允孝/有限会社BACH(バッハ)代表。ブックディレクター
多田 智美/編集者。株式会社MUESUM代表
原田 祐馬/UMA/design farm代表
原田 一博/『枚方つーしん』編集部。株式会社morondo代表取締役
成田 希/『はま太郎』編集長。星羊社
小松 理虔/フリーライター、ヘキレキ舎代表
山崎 亮/コミュニティデザイナー。studio-L代表

*1:かげやま・ゆうき 東京都生まれ。編集者。合同会社 千十一編集室 代表。本やウェブの編集の他、各地の地域プロジェクトにディレクターとして携わる。著書に『ローカルメディアのつくりかた』『大人が作る秘密基地』、編著に『ローカルメディアの仕事術』『あたらしい「路上」のつくり方』などがある。