本屋は燃えているか

ブックストアの定点観測

2月の「このマンガがすごい!」ランキング オンナ編

f:id:tanazashi:20180207175535j:plain

 

2月の「このマンガがすごい!」ランキング オンナ編 

1『怪奇まんが道 奇想天外篇』宮崎克(作)あだちつよし(画)(集英社

代表作を振り返りながら語られる、それぞれの「まんが道」は必見。

 

2『マグメル深海水族館』椙下聖海(著)石垣幸二(監)(新潮社)

3『悪魔を憐れむ歌』梶本レイカ著(新潮社)

4『朝まで待てません!』田中メカ著(白泉社

5『やわらかな鋭角』多田基生著(KADOKAWA

 

6『謎のあの店』松本英子著(朝日新聞出版)

「謎の店」に興味があってもなくても、散歩や観光の際の気持ちの持ち方の参考になる作品。

 

7『さめない街の喫茶店』はしゃ著(イースト・プレス

8『どうにかなりそう』岡藤真依著(イースト・プレス

9『マキとマミ ~上司が衰退ジャンルのオタ仲間だった話~』町田粥著(KADOKAWA

10『押入れの少年』高橋葉介(作)みもり(画)(秋田書店

2月の「このマンガがすごい!」ランキング オトコ編

f:id:tanazashi:20180207175535j:plain

 

2月の「このマンガがすごい!」ランキング オトコ編 

1『ブルーピリオド』山口つばさ著(講談社

 

2『快楽ヒストリエ』火鳥著(ワニマガジン社

 

3『名探偵コナン 犯人の犯沢さんかんばまゆこ(著)青山剛昌(案)(小学館

 

4『ふたりエッチ外伝 性の伝道師 アキラ』モンキー・チョップ(画)克・亜樹(案・監)(白泉社

 

5『からかい上手の(元)高木さん』稲葉光史(画)山本崇一朗(作)(小学館

 

 

ブロックチェーン技術の未解決問題

f:id:tanazashi:20180117144540j:plain

 

ブロックチェーン技術の未解決問題」松尾真一郎 他 著(日経BP社)

ビットコインに世間の注目が集まっています。書店の棚にもビットコイン関連書籍が並びます。

海外送金するのにも手数料がかからないという利便性がある反面、投機的な価値に目をつけて、利殖の手段として手を出す人も増えています。

 

 ビットコインのコア技術は「ブロックチェーン」。ビットコインなどの仮想通貨としての用途に限って語られていますが、実はその対象範囲は広いのだそうです。

一番の特徴は「非中央集権」にある。従来のシステムでは、どこか1カ所で全データを集中管理し、安心安全を維持していた。
例えば銀行の預金では、勘定系システムの中にすべての預金データが管理されている。
ブロックチェーンはそうした常識を打ち破った。すべての履歴を全ノードに保有することで、1人の管理者が支配する構造を変えた。

ブロックチェーンを使った新サービスがこれから次々に登場することが予想されます。しかし、ブロックチェーン技術の成熟度は高くない。インターネットでいえば黎明期程度にすぎないとの指摘がある。
そこで本書では、現時点のブロックチェーンに残されている問題を詳しく解説しています。 

 

45歳からの心の整理術

f:id:tanazashi:20180323230005j:plain

 

「45歳からの心の整理術」 『PHP』編集部 著(PHP研究所

45歳になるまではまだ遠い未来だと思っていたら、

案外時間はかかりましたが、なんとか折り返し点に到着しました。

若い頃、すごく大人だと思っていた45歳という年齢も、

なってみるとそんなに大人でもなく、

あたりを見渡すと自分のように

いいかげんな奴らばかりだということに気づきました。

若い頃見たあの人たちの存在感とはいったいなんだったのでしょうか。

たぶんジェットコースターがのろのろ坂を登っていくように、

出発地点に達し「どっこいしょ」と一呼吸おくさまに

そこはかとない威厳を感じたのかもしれません。

そこから先。

人生は坂道を下るように過ぎていきます。

自分なりの「心の整理」をするタイミングなのでしょう。

 

「平成」を代表する日本の作家ランキング

f:id:tanazashi:20180209110116j:plain

 

gooランキング*1が「平成」を代表するベスト40作家を公表しました。

「平成」を代表する日本の作家ランキング

トップは東野圭吾

一位に輝いたのは東野圭吾さん。

1958年大阪生まれ。大学卒業後、エンジニアとして働きながら小説を執筆。

デビュー作「放課後」で第31回江戸川乱歩賞を受賞して以来、90作品近くの小説を連発するベストセラー作家です。

最新刊は昨年9月に発行された「マスカレードナイト」。

半年から一年間隔で次回作が公開されているので、新作が待たれるところです。

renzaburo.jp

二位から十位&新作情報

西尾維新

池井戸潤

村上春樹

有川浩

湊かなえ

山田悠介

宮部みゆき

小野不由美

東川篤哉

*1:2018年01月10日gooランキングの投票サービスにてアンケートを行いその結果を集計したものです。投票数合計:2,762票 調査期間:2017年12月27日~2018年1月10日

#稲盛和夫「無私、利他 〜西郷隆盛の教え〜」

f:id:tanazashi:20180201180349j:plain

 

「無私、利他 〜西郷隆盛の教え〜」稲盛和夫*1 (監修), プレジデント書籍編集部 (編集)(プレジデント社)

他の書店と違ってこの書店では経営本が動きません。

ビジネスの現場で戦う人が極端に少ないのです。

経営者へのインタビューなど限られた用途で書籍の注文があるくらいです。

ところが意外な冊数売れたのが鹿児島生まれの実業家稲盛和夫さんの本でした。

あくまで稲盛氏はこの本の監修で文章を書いているわけではありませんが、

実業家の郷土に対する思いを感じることができます。

 

*1:1932年、鹿児島県に生まれる。55年、京都の碍子メーカーである松風工業に就職。59年4月、知人より出資を得て、京都セラミック株式会社(現京セラ)を設立し、現在名誉会長。第二電電(現KDDI)の設立、JALの再建にも携わる。
主な著書に『生き方』(サンマーク出版)、『働き方』(三笠書房)、『考え方』(大和書房)、
アメーバ経営』、『稲盛和夫実学』(共に日本経済新聞出版社)などがある。

#押山美知子「少女マンガジェンダー表象論―“男装の少女”の造形とアイデンティティ」

f:id:tanazashi:20180206180445j:plain

 

「少女マンガジェンダー表象論―“男装の少女”の造形とアイデンティティ押山美知子 著(彩流社

アニメ番組制作を希望する放送局員は少なくありません。

しかし、日本のテレビ局で実際にシリーズのアニメ番組制作に携わる場は最近ほとんどなくなっています。アニメの演出を希望するのなら、プロダクションに行くしかありません。

日本のアニメ事情を理解する上で欠かせないのが、少女マンガの世界です。

少女マンガといってもその裾野は幅広く、学問としても成立してしまうほど奥が深いのです。

まどかマギカ」を見てアニメ制作の虜になったディレクターが解説してくれました。