本屋は燃えているか

ブックストアの定点観測

進化するAIがもたらすアカルイミライ

今日、正面のボード上に掲載されたのはこの本。

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人工知能は人間を超えるか ディープラーニングの先にあるもの」松尾豊 著(KADOKAWA/中経出版

人類の希望か、あるいは大いなる危機なのか?「人間のように考えるコンピュータ」の実現へ、いま、劇的な進展が訪れようとしている。知能とは何か、人間とは何か。トップクラスの人工知能学者が語る、知的興奮に満ちた一冊。

放送と通信の融合は放送局に働く人にとっては、将来も「おまんま」が食べていけるかどうかにつながる切実なテーマです。貴重な資源である公共の電波を使って様々なサービスを提供している今のような業態がこれから先も続くのか?不安に感じている放送局員は少なくないでしょう。

伝送路が広がればコンテンツの流通経路も広がるから、放送に縛られることはないはず。ともくろむ制作者にとってはチャンス到来と手放しかもしれません。ですが、人ができる仕事はコンピューターに置き換わっていくのがこれからの時代。人工知能というライバルは急速に力をつけています。

角川EPUB選書はデジタルテクノロジーにまつわる最新の話題を、文化系の人間でもわかるようにまとめたシリーズです。本書はAIの最前線に切り込んだ放送人の必読本といえそうです。

コンテンツを技術を根幹から支えるコンピューターの進歩は日進月歩です。囲碁のタイトルをAI棋士に奪われたニュースが象徴するように、人工知能が人間を追い越す日(技術的特異点:シンギュラリティー)は目と鼻の先に迫りつつあります。最新の動向から目が離せません。