年間300冊の本を読む中江さんが、幅広いジャンルからご紹介します。
- 「おばちゃんたちのいるところ Where the Wild Ladies Are」松田青子 著(中央公論新社)
- 「安吾のことば 「正直に生き抜く」ためのヒント」藤沢周 著(集英社)
- 「カリカリベーコンはどうして美味しいにおいなの? 食べ物・飲み物にまつわるカガクのギモン」ANDY BRUNNING 著(化学同人)
「おばちゃんたちのいるところ Where the Wild Ladies Are」松田青子 著(中央公論新社)
わたしたち、もののけになりましょう!
あるときは訪問販売レディ、あるときはお寺の御朱印書きのアルバイト、そしてあるときは謎の線香工場で働く〝わたし〟たち。 さて、その正体は――?!
八百屋お七や座敷童子、播州皿屋敷お菊たちがパワフルに現代を謳歌する痛快連作短篇集。嫉妬、憎しみ、孤独に苛まれ、お化けとなった女たちの並々ならぬパワーが昇華され、現代女性の生きにくさをも吹き飛ばす! ここにしかない松田青子のユニークかつ爽快な17つの物語。
おばちゃんたちのいるところ - Where the Wild Ladies Are
- 作者: 松田青子
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2016/12/07
- メディア: 単行本
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「安吾のことば 「正直に生き抜く」ためのヒント」藤沢周 著(集英社)
日本が焦土と化した昭和の激動期に、痛烈な批評精神で人々の心をつかんだ作家、坂口安吾。その名言は、かの「人間は生き、人間は堕ちる」だけではない。「戦争をいたしません、というのは全く世界一の憲法さ」「人間は、国家繁栄のためにギセイになってはならぬ」「家の制度があるために、人間は非常にバカになる」「夫婦は愛し合うと共に憎み合うのが当然である」等々、今もリアリティを失わず、むしろ、価値観が揺らぐこの時代だからこそ響く名フレーズの数々を、安吾を敬愛する同郷の芥川賞作家が編む。
「カリカリベーコンはどうして美味しいにおいなの? 食べ物・飲み物にまつわるカガクのギモン」ANDY BRUNNING 著(化学同人)
パッとみてわかるポスターで知られる化学系の人気ブログCompound Interestの記事を書籍化。タマネギをみじん切りにすると涙が出ることや、ミントを噛むと口のなかがすーっとすることはみんな知っている。しかし、こうした不思議な現象を化学的に説明するのは、ものすごく難しい。
ふだん私たちが口にする食べ物と飲み物にまつわる奇妙で面白いサイエンスをインフォグラフィックスでわかりやすく解説したイラストブック。
あなたの知らないトリビアが満載。好奇心さえあれば、この本のカガクがあなたの平凡な毎日をきっと特別なものに変える! プレゼントにも最適♪
カリカリベーコンはどうして美味しいにおいなの? 食べ物・飲み物にまつわるカガクのギモン
- 作者: Andy Brunning,高橋秀依,夏苅英昭
- 出版社/メーカー: 化学同人
- 発売日: 2016/12/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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1月11日(水)放送 | 中江有里のブックレビュー | ひるまえ ほっと | NHK@首都圏